糖尿病が悪化…!手術で「切断された足」の意外な「行き先」 衝撃的な内容で大きな話題を呼んだ

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「人の焼けるにおい」「骨を切断する音」物騒な出だしから始まる漫画『手術室の中で働いています。オペ室看護師が見た生死の現場』(竹書房)はSNSフォロワー数25万人以上を誇る漫画家・人間まおさんが、自身のオペ室看護師時代を描いた一作だ。昨年末に発売され、その衝撃的な内容で大きな話題を呼んだ。
看護師1年目でオペ室配属となった人間まおさん。右も左もわからない新人看護師が人の生死を左右する現場で見たものとはなんだったのか。(聞き手=小林空・記者)

第3話では、新人ながら「四肢切断術」の手術に立会い、切断されたばかりの足を渡されて強いショックを受ける人間さんの姿が描かれる。
本記事では、切断された人体の「行き先」を描いたエピソードを紹介する。
「四肢切断術」の手術中、顔色ひとつ変えずに、医師は切断された患者の足を渡してくる。
「え…これ、私が持つの?」「これからこんなこと山ほど経験するんだ。いけ!やれ!お前ならできる!」
唖然とする人間さんだったが、自分を奮い立たせて手を伸ばした。
『手術室の中で働いています。オペ室看護師が見た生死の現場』より
「ムニムニとした感触…異臭…重い!滑る!」
いまだかつてない感覚に、脳から変なホルモンが出ているのではと人間さんはパニックに陥った。
「切ったばかりの足ってすごく重く感じるんです。人をおんぶしていた方がまだ重さを感じないのではないかと思います。
しかも切ったばかりだから切断面から脂肪が出てきてぬるぬるしていて持ちにくい。でも患者さんの大事な体の一部だから絶対に落とせません」(人間さん)
初めての感触に震えていた人間さんだったが、ふと切断された足の行き先が気にかかった。
「あの、この足ってどうなるんですか?」
『手術室の中で働いています。オペ室看護師が見た生死の現場』より
『手術室の中で働いています。オペ室看護師が見た生死の現場』より
先輩看護師によると、足はそのまま捨ててしまうわけではなく、病院側で焼却するか、火葬を行う場合もあるという。
「火葬…そうだよね。何年も連れ添った大事な身体の一部だもんね」
ほっとした人間さんは「患者さんにとっては大事なものなのに、さっきまで心の中で発狂していた自分が恥ずかしい」と反省する。
「もう看護師なんだから、もっと自覚を持たないと。一番大事なのは患者さんなんだから」
患者のことを何よりも最優先に考える、看護師としての決意が固まった瞬間だった。
『「一つ間違えると臓器に穴が開く」オペ室看護師が味わった「手術室」の極限状態』に続く…

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