次女だけ深夜に保育園=ほかの兄姉と異なる生活―4歳女児殺害、ネグレクトか・警視庁

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向精神薬を飲ませ4歳の次女を殺害したなどとして両親が逮捕された事件で、次女が死亡する2日前、深夜に一人だけ保育園に預けられていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。
長男(10)や長女(8)とは違う生活をしていたといい、警視庁浅草署捜査本部は次女が両親から日常的にネグレクト(育児放棄)を受けていたとみて、動機を詳しく調べる。
捜査関係者によると、父親の細谷健一容疑者(43)は昨年3月11日午後5時半ごろ~翌12日午前3時ごろまで近くの保育園に次女の美輝ちゃんを預けた。12日午前、美輝ちゃんを自宅に残し、長男と長女を連れて東京ドームに出掛け、夜に帰宅した。
死亡当日の同13日も健一容疑者は、美輝ちゃんを残し、長男と長女を連れて朝から外出。その後、母親の志保容疑者(37)が美輝ちゃんの異変に気付き、連絡を受けた健一容疑者が同日午前9時ごろに「娘が息をしていない」と119番。美輝ちゃんはその約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
志保容疑者は美輝ちゃんの出産から約2カ月後の2019年3月、自宅で衣類などに火を付けたとして放火容疑で逮捕され、その後不起訴となった。その際、警察が児童相談所に通告し、子供3人は一時的に保護されていた。
捜査本部は14日、昨年3月12~13日ごろに東京都台東区の自宅マンションで、美輝ちゃんに向精神薬「オランザピン」と不凍液「エチレングリコール」を与えて殺害したとして、殺人容疑で両容疑者を逮捕した。健一容疑者は容疑を否認し、志保容疑者は黙秘しているという。

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