解体安倍派のセコ過ぎる店じまい 野党の追及かいくぐり収支報告書訂正“先延ばし”の魂胆

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自民党派閥の裏金事件をめぐり、その悪質性を露呈させた安倍派だが、連中に反省の色は見えない。「東京地検特捜部に恭順の意を示すべく、派閥単位で政治資金収支報告書を訂正するとしたものの、モタモタと先延ばしにしている」(自民党中堅議員)からだ。
自民派閥「政策集団へ移行」は国民置いてけぼりの“言葉遊び”…《今まで何だったの》噴出の必然
およそ80人の所属議員が裏金をつくっていた安倍派は、31日にも収支報告書の訂正を総務省に届け出て、来月1日に派閥総会を開き、解散に向けた事務手続きなどを説明する見通し。
「個別の議員による収支報告書の訂正は2日に届け出る見込み」(安倍派関係者)というからふざけている。29日の衆参両院予算委員会の集中審議、31日からの代表質問で突っ込まれるのを避けたい意図がミエミエなのだ。
というのも、最高幹部の「5人衆」と座長の塩谷元文科相は、この週明けまでにそれぞれ会見。
「キックバック」を「還付金」、「中抜き」を「留保金」などと巧妙に言い換えながら、政治資金パーティー収入の不記載額を明示していたのだ。その額は萩生田前政調会長2728万円、世耕前参院幹事長1542万円、松野前官房長官1051万円、高木前国対委員長1019万円、塩谷234万円、そして西村前経産相の約100万円。
グズグズしているのは、さらなる上積みがあるからなのか。まさか、立件ラインの3000万円を超過しないように付け替えているのか。
「派内には収支報告書の訂正を拒む議員もいて、〈耳をそろえて返金するから、なかったことにしてほしい〉という声も上がっている」(安倍派関係者=前出)
ドロボーが盗品を戻したからといって、犯罪は消えない。子供だましの手口で国民を欺くのはいい加減にしろという話だ。
裏金事件の端緒を開いた神戸学院大教授の上脇博之氏は29日、日本記者クラブで会見。収支報告書を訂正した安倍派議員について、規正法違反容疑で追加告発する意向を明かした。安倍派の面々は首を洗って待っていたほうがいい。

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