新宿歌舞伎町からサラリーマンが消えた…50代ベテランホステスため息

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東京・新宿の歌舞伎町は昨年、「立ちんぼ」「パパ活女子」「刃物沙汰」「飛び降り」…といった物騒なワードでSNSやメディアをにぎわせた。ホストクラブに占拠され、「トー横キッズ」のような若者がたむろするようになった一大歓楽街に、中高年男女の居場所はほぼなくなりつつある。
「昔、飲み歩いてたお客さんによく言われる。『歌舞伎町も変わったし、来たくない』って。もうサラリーマンの街じゃないよ。25~26年ここで働いてる私も嫌だなって思う。前と違うんだもん。街がグチャグチャ」。50代のベテランホステスA子さんはため息をつく。
聞けば、歌舞伎町で長年常連の中高年男性が通っていたスナックやクラブが減っているという。
「スナックはコロナの5~6年前からちょっとずつ消えてって…。コロナのとき歌舞伎町は賃料が値上げして、長年クラブをやってるママたちは、もう高齢だし、『それじゃ無理』って店を手放したの。そういう箱が軒並み、ホスト関係の店に様変わり。日本人がママやオーナーやってるクラブは今、ビックリするくらい、ない」(同)
歌舞伎町の男性客相手のクラブには中国人がオーナーやママの店が増えているという。「韓国やフィリピンのクラブは減ってきて、中国人クラブが一番多い」(同)
こうして街が変わり人も変わったためか、昔からのなじみ客は、歌舞伎町から足が遠のきつつあるという。「私のお客は50代以上が多いんだけど、コロナを境に家飲みに切り替えたりで…」と話すA子さんは今年、昼の仕事も探すという。

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