岩手・菜魚湖のワカサギ釣り、暖冬の影響で初の中止…氷の厚さ基準に満たず

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岩手県一戸町の大志田ダム(菜魚湖(ななこ))の遊漁権を管理する上馬淵(かみまべち)川漁業協同組合は、今シーズンのワカサギ釣りを中止すると発表した。
暖冬の影響で、氷の厚さが基準に満たなかったという。中止となるのは、同ダムで冬季のワカサギ釣りが始まった2008年以降、初めて。
同漁協によると、25日に湖面の氷の厚さを数か所で調べたところ、平均約10センチで、基準値(15センチ)を下回った。今後も基準値を超える見通しが立たないとみて、今季の開催を見送った。
氷に穴をあけて糸を垂らす冬季のワカサギ釣りは、例年1月末から2月中旬頃まで楽しめる。昨年は県内外から6000人以上が訪れた。
同漁協の中瀬正一・副組合長(72)は、「年末から冷え込みが弱く、雪も少なかったため氷が育たなかった。楽しみにしているお客さんには申し訳ないが、来年に期待していただければ」と話した。

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