愛子さま、日本赤十字社に就職内定 「社会に貢献できれば」と強い意思でご本人が希望、公務続けながらフルタイムではない勤務か

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サプライズ発表だった。宮内庁は1月22日17時、天皇家の長女・愛子さまの就職が内定したと公表した。愛子さまは宮内庁を通じて、コメントを発表された。
【写真】薄いブルーのジャケット姿の雅子さま。首元にはパールのネックレス。他、陛下・雅子さま・愛子さまが並ぶ様子、ふんわり私服姿の愛子さまも
「本年4月より日本赤十字社の嘱託職員として勤務することの内定をいただき、ありがたく思っております。日頃から関心を寄せている日赤の仕事に携われることをうれしく思うと同時に、身の引き締まる思いがいたします。これからもさまざまな学びを続け、一社会人としての自覚を持って仕事に励むことで、微力ではございますが、少しでも人々や社会のお役に立つことができればと考えております」
愛子さまはかねて福祉分野に興味を持たれてきた。2015年、中学1年生のときに学校の「生徒作品集」に寄せられた短編小説では、けがを負った海の動物たちを懸命に手当てされる「看護師の愛子」の姿を綴られた。また、大学でも福祉に関する講義を受けられ、2022年3月に成年に際して行われた会見では、災害ボランティアなどの奉仕活動に関心があることを明かされた。
そんな愛子さまが特段惹かれたのが、「日本赤十字社」(以下、日赤)だったという。日赤は、日本全国で赤十字病院など医療機関を運営するほか、東日本大震災、能登半島地震のような自然災害が発生した場合には、救援活動も行う法人だ。民間人主導で、民間が運営しつつ、設立に際し主務大臣の認可を受けるという国内でも特殊な形態を持つ。現在、同社の名誉総裁は雅子さまだ。皇室と日赤の縁は長きにわたる。
「日赤は、皇后が名誉総裁を務められる唯一の団体で、昭憲皇太后から代々の皇后が名誉総裁を務められています。毎年5月に開催される、赤十字の活動に貢献があった個人や団体をたたえる『全国赤十字大会』は重要度の高いお出まし。皇后になられてからの雅子さまは、ご体調を整えて必ず参加されてきました」(皇室記者)
昨年は、愛子さまご自身も日赤の活動にかかわる機会が何度かあられた。
「5月、日赤の社長と副社長を皇居・御所に招いたご進講に、両陛下のすすめもあり、愛子さまも同席されました。また、10月には両陛下と日赤の本社に足を運ばれ、関東大震災での救護に関する展示をご覧になり、熱心に質問を重ねられました。
実体験を重ねるなかで、愛子さまは日赤のご活動に深く携わり、名誉総裁を務めた歴代皇后に続いて、被災地の方や弱い立場にある方に寄り添っていきたいという思いを抱かれたのかもしれません」(前出・皇室記者)
日赤には三笠宮家の次女・瑶子さまが2006年から2012年まで嘱託職員として常勤で勤務されていた。
「愛子さまの具体的な業務内容や勤務形態は今後決まっていくようですが、現段階で、フルタイムで一般の職員と同じ勤務をすることは想定されていないそうです。愛子さまは、ご公務および、皇族としてのご活動との兼ね合いを考慮しながら勤務されるのでしょう。日赤は公的機関ではないので、職員は公務員ではなく、一般企業の会社員に近い扱いです」(皇室ジャーナリスト)
天皇家ご出身の方々で、研究職以外の就職先を選ばれ、いわゆる会社員のような働き方をされるのは、愛子さまが初めてとされる。例えば、黒田清子さん(紀宮さま)は山階鳥類研究所に非常勤研究助手として週2回通われ、資料・文献の整理などに当たられた。
宮内庁関係者は、「日赤への就職は愛子さまご本人の強いご意思があった」と明かす。
「日赤の活動にご自身が携わることで、少しでも社会に貢献できればというお気持ちがあり、同社にお勤めになることを自ら希望されたそうです。同社は愛子さまのご希望を快諾、内定に至りました。
ほかの選択肢もあったなか、天皇家出身者としては異例の就職先を選ばれたことには深い意味があり、愛子さまにとって覚悟のご決断だったのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
※女性セブン2024年2月8日号

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