能登半島地震で石川県内の死者数100人、依然211人の安否分からず…7日から降雪予想

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石川県能登地方を襲った地震で、県は6日、県内の死者が100人になったと発表した。
県内では同日午前5時26分頃、能登地方を震源とする地震があり、穴水町で震度5強を観測した。一連の地震で震度5強は3日以来。県内では依然、211人の安否が分からず、今後、天候の悪化や寒さが厳しくなる見込みで、捜索への影響が懸念される。
県によると、死者は輪島市で59人に増えたほか、珠洲(すず)市23人、穴水町8人、七尾市5人、志賀町と能登町各2人、羽咋(はくい)市1人に上った。
県が3日夜から公表している「安否不明者」は、5日午後には222人いたが、6日午前9時現在、新たに110人が追加された一方、家族からの申し出などで121人の安否が確認され、211人になった。ほかに、行方不明者が1人いる。
気象庁によると、震度5強を穴水町、震度5弱を七尾市で観測した。一連の地震で、震度1以上の地震は6日午前8時現在で計1045回になった。
七尾市立七尾東部中学校に家族5人で避難している同市矢田新町、派遣社員(37)は「今朝の地震で子どもたちと跳び起きた。体育館全体が揺れていて、どうしたら良いか考えることもできなかった」とおびえた表情で振り返った。
震度4だった輪島市の市ふれあい健康センターでは、大きな揺れに驚いた避難者らが顔を見合わせたり、体を寄せ合ったりした。市内の女性(54)は「いつまで続くのか……。怖くて眠れない」と話した。
県によると、6日午前8時現在、孤立集落と、孤立状態は解消されたものの道路事情などで支援が必要な地域は、輪島市や珠洲市など6市町の少なくとも40か所ある。しかし、国土交通省によると、同市などを通る国道249号は同日午前5時半時点で、24区間で通行できていない。
金沢地方気象台によると、7日から8日にかけて県内で注意報級の降雪が予想されている。馳浩知事は6日の県の会議で「自分の身を守ることを前提に行動していただきたい」と訴えた。また、「自治体や被災者への手厚い財政支援が不可欠だ」として激甚災害への指定を求めた。

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