東京・八王子市役所近くに“圏央道越えクマ”か 目撃相次ぐ「親離れ子グマ」に注意

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12月に入ってからも出没が相次ぐクマ…先週、東京のクマが山間部から圏央道に迫っているとお伝えしましたが、7日夜、圏央道を越えた八王子市役所付近で、クマらしき動物の目撃情報が入りました。現場では注意を呼び掛けています。【写真】八王子市役所近くに“圏央道越えクマ”か■八王子市役所近く クマ出没かクマらしきものがいる―目撃情報の通報があったのは、東京・八王子市の市街地です。テレビ朝日アナウンサー 佐々木快「住宅街も すぐ近くにある河川敷のそばですが、今、市の職員が駆けつけています。クマが目撃されたかもしれないということで、確認作業を行っているところです」八王子市 獣害対策課・小澤穰課長Q.どの辺りで目撃された?「警察からの情報で、グラウンドの向こう側、茂みの辺り『野生の動物がいる』」7日午後6時ごろ、清川河川敷で地元住民が「クマらしきもの」を目撃しました。現場は八王子市役所のすぐ近く。

河川敷沿いは住宅が密集する市街地です。東京都には、160頭前後のツキノワグマが生息しています。■圏央道越え 都心方向に移動?今年は、八王子市などを通る高速道路、圏央道の近くで目撃が相次いでいたなか、今回は、さらに東側へおよそ5キロ、市街地を通る河川敷です。八王子市 獣害対策課・小澤穰課長「河川敷の茂みを、上流に向かって移動したという話。野生動物は獣道のようなものがあって、そこ(獣道)を伝っていくので人から見えないところ、茂みの中を歩いて行ったのではないか」近隣住民からは、驚きの声が―近隣住民「びっくり。こんなところまで出てくるのか」八王子市は、クマと思われる野生生物が出没したとして、学校などに注意を促しています。近隣住民「恐ろしい。公園や庭に出てくるかもしれない」■「親離れ子クマ」出没相次ぐ北海道では、ヒグマが冬眠する時期にも関わらず、今月に入ってから、市街地での出没が相次いでいます。4日に、芦別市の住宅地に現れたのは、体長1.5メートル、2歳とみられるメス。6日、岩見沢市の小学校に出没したヒグマは、推定1歳から2歳のオスです。北海道立総合研究機構 自然環境部・釣賀一二三部長「親離れして、それほど経っていない2~3歳のクマが、人身事故を起こすケースはよく見られる。もちろん人を殺傷する能力もある」■「親離れ子グマ」どんな身体能力?親離れした子グマの能力とは?漁師「こっち見ているぞ」北海道東部の風蓮湖で、漁師が撮影した映像です。ズームした先には… 湖を泳ぐ黒い物体が。ヒグマです。漁師「危ないって、あんまり(船を)グイグイやるなって。小っちゃ。子グマだな。子グマだ」「だいぶ小さいな」難なく湖を泳ぎきったのは、体長1メートル前後の子グマです。陸に上がると、海岸沿いを猛スピードで走り出します。そして―急な崖をよじ登ると…■“断崖の子グマ” ワシ攻撃ピンチ突然、近くにいたワシが襲い掛かってきます。ヒグマは、切り立った崖を横に移動。そのまま地上に滑り落ち、ワシの攻撃を回避します。親離れして単独で行動している子グマとみられます。その驚異的な身体能力について、専門家は―北海道立総合研究機構 自然環境部・釣賀一二三部長「特に小型のクマは木登りも得意。土に近いところは爪が引っ掛からないので、登りづらいと思うが、登る能力はある。非常に体も柔軟。無事に着地して逃れる能力もある」■親離れはいつごろ?そもそも子グマは、いつ親離れするのでしょうか?これは野生のツキノワグマが、子グマに乳を与えているとみられる貴重な映像です。メスグマは、冬眠の間に出産します。北海道立総合研究機構 自然環境部・釣賀一二三部長「1月末から2月始めごろに出産する。その後、穴から出て少なくとも丸一年と数カ月、1年半くらいは親と一緒に行動するのが一般的」生まれた翌年も、母グマと一緒に冬眠するといいます。北海道立総合研究機構 自然環境部・釣賀一二三部長「次の年の6月くらいに親離れする。長いクマはもう一年、親と一緒に冬眠して、その次の6月に親から別れる個体もいる」■「コッコッコ」母グマが子に警戒促す番組では、ヒグマが親離れをする直前とみられる映像を入手。自動カメラがとらえたのは、親離れの前に母グマが子に伝えた、ある鳴き声です。写真家 黒澤徹也さん「コッコッコという声が聞こえる。あれが実際に聞こえるとやばい状態。人間も」「親が、突然(カメラが)光り、驚き、興奮して警戒音を出した。子グマに『気をつけろ』という意味だと思う」撮影したのは、北海道興部町の写真家、黒澤徹也さんです。自宅近くにヒグマの親子が出没した際、飼い犬がほえると、子グマは木に登って避難。その時も、母グマが警戒の鳴き声を発していたといいます。写真家 黒澤徹也さん「エスカレートすると威嚇音になり、人に対して、枝をバキバキ折り、威嚇するときもある。親を見て勉強していく。親と一緒にいる期間に」■好奇心が強い特徴これは、今年の春に、冬眠から目覚めた子グマの映像です。親離れしたとみられる2頭が映っています。山のエサが不足している地域では、この冬、若いクマがエサを求めて、市街地に出没するケースが増加。専門家は注意を呼びかけています。北海道立総合研究機構 自然環境部・釣賀一二三部長「若い個体は経験のあるクマに比べ、人に対する警戒心も薄い。逆に、色んな物に興味がわく、好奇心が強い特徴がある。まだまだ、この先もクマが活動している状況が想定される。冬眠に入っても安心せず、引き続き注意することが重要」
12月に入ってからも出没が相次ぐクマ…先週、東京のクマが山間部から圏央道に迫っているとお伝えしましたが、7日夜、圏央道を越えた八王子市役所付近で、クマらしき動物の目撃情報が入りました。現場では注意を呼び掛けています。
クマらしきものがいる―目撃情報の通報があったのは、東京・八王子市の市街地です。
7日午後6時ごろ、清川河川敷で地元住民が「クマらしきもの」を目撃しました。現場は八王子市役所のすぐ近く。
河川敷沿いは住宅が密集する市街地です。東京都には、160頭前後のツキノワグマが生息しています。
今年は、八王子市などを通る高速道路、圏央道の近くで目撃が相次いでいたなか、今回は、さらに東側へおよそ5キロ、市街地を通る河川敷です。
近隣住民からは、驚きの声が―
八王子市は、クマと思われる野生生物が出没したとして、学校などに注意を促しています。
北海道では、ヒグマが冬眠する時期にも関わらず、今月に入ってから、市街地での出没が相次いでいます。
4日に、芦別市の住宅地に現れたのは、体長1.5メートル、2歳とみられるメス。
6日、岩見沢市の小学校に出没したヒグマは、推定1歳から2歳のオスです。
親離れした子グマの能力とは?
北海道東部の風蓮湖で、漁師が撮影した映像です。
ズームした先には… 湖を泳ぐ黒い物体が。ヒグマです。
難なく湖を泳ぎきったのは、体長1メートル前後の子グマです。陸に上がると、海岸沿いを猛スピードで走り出します。そして―
急な崖をよじ登ると…
突然、近くにいたワシが襲い掛かってきます。
ヒグマは、切り立った崖を横に移動。そのまま地上に滑り落ち、ワシの攻撃を回避します。
親離れして単独で行動している子グマとみられます。その驚異的な身体能力について、専門家は―
そもそも子グマは、いつ親離れするのでしょうか?これは野生のツキノワグマが、子グマに乳を与えているとみられる貴重な映像です。
メスグマは、冬眠の間に出産します。
生まれた翌年も、母グマと一緒に冬眠するといいます。
番組では、ヒグマが親離れをする直前とみられる映像を入手。自動カメラがとらえたのは、親離れの前に母グマが子に伝えた、ある鳴き声です。
撮影したのは、北海道興部町の写真家、黒澤徹也さんです。
自宅近くにヒグマの親子が出没した際、飼い犬がほえると、子グマは木に登って避難。その時も、母グマが警戒の鳴き声を発していたといいます。
これは、今年の春に、冬眠から目覚めた子グマの映像です。
親離れしたとみられる2頭が映っています。
山のエサが不足している地域では、この冬、若いクマがエサを求めて、市街地に出没するケースが増加。専門家は注意を呼びかけています。

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