【日大アメフト部廃部へ】「全員の編入は難しい“いばらの道”」と専門家 OBも「廃部は当然だと思うが…」【Nスタ解説】

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薬物事件に揺れる日大アメフト部について、大学側が廃部にする方針を固めました。現役部員は取材に「自分たちの夢が終わった」と話しました。
【写真を見る】【日大アメフト部廃部へ】「全員の編入は難しい“いばらの道”」と専門家 OBも「廃部は当然だと思うが…」【Nスタ解説】OB「廃部は当然の判断だと思うが…」井上貴博キャスター:日本大学アメリカンフットボール部、1940年の創部の「日大フェニックス」。学生日本一を決める甲子園ボウルで優勝21回。これは、関西学院大学に次ぐ歴代2位。“西の関学”、“東の日大”と言われ、日本でトップレベルを目指すのであれば、日大の門を叩けということで、全国から生徒が集まっていた。

しかし、2018年、“悪質タックル”問題で、部の指導体制などが問題視され、公式試合出場資格停止処分を受けました(2019年に解除)。そして、27日、薬物事件で3人目の逮捕者。麻薬特例法違反の疑いで逮捕されたのは、藤津凛人容疑者、21歳。日大アメフト部の廃部について…日大アメフト部OB「薬物問題については、残念だったが、廃部は当然の判断だと思う。ただ、残された部員を思うといたたまれない」日大生「スポーツ推薦で入学した人もいるので、かわいそうに思ってしまう」日大生「廃部は仕方ないことだが、真面目に取り組んでいる人もいるので…」日大生「不祥事が続いているので、ケリをつけないといけない」「大元として、安易に大麻に手を出した学生が悪い」在籍している部員がどうなるかについて、大学ジャーナリスト 石渡嶺司氏に伺うと、2つ選択肢があるといいます。▼同好会やサークルとして活動を続ける正式な部活動ではないので、大学からの支援はない。リーグ戦に出られない。練習場所の確保、備品購入なども全て自分たちで行う必要がある。▼他大学へ編入学する受け入れ大学の編入枠が少ない。部員全員の編入は難しい。石渡氏は、「編入を受け入れる大学側も複雑だろうし、団体スポーツという性質上、同じように活躍できるかどうかはわからない。どちらにしても“茨の道”だ」と話しています。萩谷麻衣子弁護士:この問題の大元として、安易に大麻に手を出した学生が悪いと思います。大学生といえば、もう成人ですから、他に迷惑がかかることを顧みずに、考えずに、大麻に手を出したことに問題があると思います。しかし、さらに傷口を広げて、廃部にまで至らせたのは、大学側の対応の問題だと思います。第三者委員会の調査報告書で、2022年11月に、大麻使用を自己申告した学生がいた段階で、警察などに相談して、厳しく対処して、寮の管理も厳しく行っていれば、そこで大麻の広がりを防げた可能性があっただろうと指摘されている。それをせずに、隠蔽をしたことで、2人目、3人目の逮捕者を出して、大麻の広がりを抑えられずに、廃部にまで至らせた大学の責任は非常に大きいと思います。責任の押し付け合い…「まずはルール作り、基本のキ」井上キャスター:大学の執行部は責任を取るという話になってますが、部の監督、顧問などの処分は全く発表されていない。大学関係者が足の引っ張り合いをしているような状況。日大全体のブランドを失墜させたことを、どう回復していくんだろうというのはなかなか見えない。萩谷麻衣子弁護士:その点についても、調査報告書で指摘されていましたが、誰がどういう権限と責任を負うのかというルールが全く定まっていない。だから責任を押し付け合うような形になったのだと思う。まずはルール作り。基本の“キ”ですけれども、そこからが大事。さらに外部理事の意見が通りやすくするなど、改革を根本的にやっていかないと、信頼回復まで遠いなと思いますね。井上キャスター:林真理子氏が理事長になることで、改革するはずだった。しかし、11月22日の臨時理事会での処分案として、林理事長は半年間の50%減給。この処分案は了承されています。酒井健夫学長の処分案は、年度末での辞任。沢田康広副学長の処分案は、即時の辞任。辞任届は、29日に提出される方針です。萩谷麻衣子弁護士:前理事長の専制体制を改革していくのに、時間が必要なのは当然だと思うが、信頼回復をどうするのか。学生をどう守るのか。それを第一優先に考えて、改革していってほしいと思います。
井上貴博キャスター:日本大学アメリカンフットボール部、1940年の創部の「日大フェニックス」。学生日本一を決める甲子園ボウルで優勝21回。これは、関西学院大学に次ぐ歴代2位。“西の関学”、“東の日大”と言われ、日本でトップレベルを目指すのであれば、日大の門を叩けということで、全国から生徒が集まっていた。
しかし、2018年、“悪質タックル”問題で、部の指導体制などが問題視され、公式試合出場資格停止処分を受けました(2019年に解除)。そして、27日、薬物事件で3人目の逮捕者。麻薬特例法違反の疑いで逮捕されたのは、藤津凛人容疑者、21歳。
日大アメフト部の廃部について…
日大アメフト部OB「薬物問題については、残念だったが、廃部は当然の判断だと思う。ただ、残された部員を思うといたたまれない」
日大生「スポーツ推薦で入学した人もいるので、かわいそうに思ってしまう」
日大生「廃部は仕方ないことだが、真面目に取り組んでいる人もいるので…」
日大生「不祥事が続いているので、ケリをつけないといけない」
在籍している部員がどうなるかについて、大学ジャーナリスト 石渡嶺司氏に伺うと、2つ選択肢があるといいます。
▼同好会やサークルとして活動を続ける正式な部活動ではないので、大学からの支援はない。リーグ戦に出られない。練習場所の確保、備品購入なども全て自分たちで行う必要がある。
▼他大学へ編入学する受け入れ大学の編入枠が少ない。部員全員の編入は難しい。
石渡氏は、「編入を受け入れる大学側も複雑だろうし、団体スポーツという性質上、同じように活躍できるかどうかはわからない。どちらにしても“茨の道”だ」と話しています。
萩谷麻衣子弁護士:この問題の大元として、安易に大麻に手を出した学生が悪いと思います。大学生といえば、もう成人ですから、他に迷惑がかかることを顧みずに、考えずに、大麻に手を出したことに問題があると思います。しかし、さらに傷口を広げて、廃部にまで至らせたのは、大学側の対応の問題だと思います。第三者委員会の調査報告書で、2022年11月に、大麻使用を自己申告した学生がいた段階で、警察などに相談して、厳しく対処して、寮の管理も厳しく行っていれば、そこで大麻の広がりを防げた可能性があっただろうと指摘されている。それをせずに、隠蔽をしたことで、2人目、3人目の逮捕者を出して、大麻の広がりを抑えられずに、廃部にまで至らせた大学の責任は非常に大きいと思います。
井上キャスター:大学の執行部は責任を取るという話になってますが、部の監督、顧問などの処分は全く発表されていない。大学関係者が足の引っ張り合いをしているような状況。日大全体のブランドを失墜させたことを、どう回復していくんだろうというのはなかなか見えない。
萩谷麻衣子弁護士:その点についても、調査報告書で指摘されていましたが、誰がどういう権限と責任を負うのかというルールが全く定まっていない。だから責任を押し付け合うような形になったのだと思う。まずはルール作り。基本の“キ”ですけれども、そこからが大事。さらに外部理事の意見が通りやすくするなど、改革を根本的にやっていかないと、信頼回復まで遠いなと思いますね。
井上キャスター:林真理子氏が理事長になることで、改革するはずだった。しかし、11月22日の臨時理事会での処分案として、林理事長は半年間の50%減給。この処分案は了承されています。酒井健夫学長の処分案は、年度末での辞任。沢田康広副学長の処分案は、即時の辞任。辞任届は、29日に提出される方針です。
萩谷麻衣子弁護士:前理事長の専制体制を改革していくのに、時間が必要なのは当然だと思うが、信頼回復をどうするのか。学生をどう守るのか。それを第一優先に考えて、改革していってほしいと思います。

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