「毎日10時間拠点のアパートにいた」「捕まったことは嫌だが正直ほっとした」カンボジア拠点の特殊詐欺G25人逮捕 行動制限され特殊詐欺続けたか

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カンボジアを拠点に特殊詐欺をしていたとされる男25人が逮捕された事件で、男らが「毎日10時間、拠点のアパートにいた」「休みは月に一度で、外にも出させてもらえなかった」などと供述していることがわかりました。
きのう夜、カンボジアの首都プノンペンを拠点に日本の高齢者を狙って特殊詐欺をしていたとして、20歳から42歳の男25人が移送され、逮捕されました。
25人は今年8月から9月にかけて、プノンペンのアパートから北海道に住む女性(当時70)にウソの電話をかけ、50万円相当をだまし取るなどした疑いがもたれています。
その後の警察への取材で、男らの一部がカンボジアでの生活について「午前9時から途中1時間の休憩を挟んで、午後7時まで毎日10時間、拠点のアパートにいた。月に1回休みはあったが、外出は許されなかった」「食事もおいしくなく、ウォーターサーバーの水もくさかった」と話していることがわかりました。
また、「カンボジアには2、3か月の滞在予定だったが帰れなかった」「捕まったことは嫌だが、正直ほっとした」などとも話しているということです。
このグループをめぐっては、日本人の男3人が隣国タイのバンコクに逃走したという情報があり、捜査関係者によりますと、この3人のうち31歳の男がグループのリーダー格とみられるということです。
警察は、25人が行動を制限されたなかで特殊詐欺を続けていたとみて、グループの実態解明を進めています。

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