人気の“トトロの森”で異変 2年で12倍「ナラ枯れ」拡大 深刻な害虫被害

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森を覆うように茶色く枯れた木々。豊かな自然が広がる“トトロの森”に異変が起きていた。
東京都と埼玉県にまたがる緑の孤島「狭山丘陵」。
映画「となりのトトロ」の舞台の1つとなった。
トトロの森は、東京ドーム2.6個分の広さに、希少な植物が息づき、首都圏に残された貴重な場所。
トトロファンの外国人観光客「森を歩いていた」、「自然を見ていた」、「あと写真撮影をしています」
今、このトトロの森で異変が。
番組でドローンを飛ばし、空から見てみると一目瞭然だった。
青々と茂った森の中に枯れて茶色に変色した木。
これは、樹木の葉が変色し、枯れてしまう“ナラ枯れ”という木の病気。
ナラ枯れが広範囲に広がっているのがわかる。
市が確認したナラ枯れの木は、1,088本。
わずか2年間で12倍近くに増加し、急速に被害が拡大しているという。
被害が出た木は、枝が落下する危険があるため、注意を促す貼り紙が貼られていた。
なぜ、トトロの森で木が枯れるのだろうか。
トトロのふるさと基金 職員・児嶋翼さん「ナラ枯れを起こす原因の虫、カシノナガキクイムシっていう虫を、そのトラップで捕まえて枯れないように対策をしている」
害虫が持つ菌が樹木の中で広がり発生するナラ枯れ。
害虫の駆除などで、これまで所沢市は1億円以上を伐採の処理費用に使っている。
所沢市と民間企業は、ドローンとAI(人工知能)を使い、効率的に被害状況を把握する実証実験を始めている。
DeepForest Technologies株式会社 代表取締役・大西信徳さん「コストも時間もかかってしまうところになりまして、(ドローンで)上空から見つけられないかというところで、一気に効率化を図るというような実証になっております」

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