〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉刺された23歳男性の“血まみれ自撮り写真”《歌舞伎町ホスト殺人未遂事件》逮捕25歳女の実姉が証言「2人は共依存。男は8月にDVで逮捕された。それでも妹は別れなかった」

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〈「肋骨骨折、顔面を8針縫い、尿管と膀胱を損傷…」《歌舞伎町ホスト殺人未遂事件》逮捕の女(25)が語っていた“男の壮絶DV”と“復讐予告電話”「なんでこいつ普通に生きてんの」〉から続く
ここに複数枚の写真がある。真っ赤な血糊で染まった白いTシャツ。特徴的な二重瞼の男性は笑みを浮かべている。背景に写っているのは点滴や医療関係者のものと思しきニトリル手袋。どうやら病院で“自撮り”をした写真らしい。
【画像】23歳男性“衝撃の自撮り写真”
この写真が回ってきたという女性が呆れつつ明かす。
「搬送先の病院で“自撮り”した写真と、刺された箇所をアップにした計4枚の写真を友人らに送っているみたいです。ピンピンしていますが、刺された直後にこんなことを普通しますかね」
写真に写っている男性は、11月5日午前1時半頃に新宿・歌舞伎町で発生した殺人未遂事件の“被害者”Bさん(23)である。
◇◇◇ 歌舞伎町で起こった殺人未遂事件が大きな反響を呼んでいる。 ホスト店勤務のBさんの首元をカッターナイフで刺したとして駆けつけた警察に殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されたのは、都内在住のA子(25)。“ニセ被害者”まで登場 センセーショナルな事件はSNS上で一気に拡散し、“ニセ被害者”まで登場する始末だった。「『お客様と揉めてしまい、刺されたのは自分です』という旨の投稿をしたホストがいますが、あれは偽者。『ホストと客間で起きた色恋トラブルではないか』という見立てに便乗しただけの輩です。そもそもBはホスト店で働いているものの、プレイヤー(接客の仕事をするホスト)ではなく内勤スタッフですから」(歌舞伎町ホスト関係者)「Bは周囲からは“サイコパス”と評され…」 これまで「週刊文春」は2度にわたって事件の詳細を報じてきた。逮捕されたA子とBさんは「toU」というイケメン特化型ライブ配信アプリをきっかけに交際したこと。A子はBさんから壮絶なDV被害を受けていたこと。A子は犯行前、友人に電話で「普通に許せないから」などと“復讐”を予告するような発言をしていたこと……。A子(本人インスタグラムより) 公衆の面前での殺人未遂に手を染めるまでA子を追い詰めたBさんとは一体、何者なのか。 実はBさんは内勤スタッフになる前、かつては「プレイヤーホスト」でもあった。その時代を知る、新宿で飲食店を営む男性が語る。「Bは周囲からは“サイコパス”と評されていました。言ってることがいつも支離滅裂ですごく変わった子という印象です。人と目を見て話せないので、ホストとしては致命傷なんです。もちろん売り上げも立てれず、“モブホスト(ランキングにも入らない、役職もないホストのこと)”と呼ばれていましたね。以前働いていた店の人もBに手を焼いており、内勤に退くしかなかったと聞いています」 その後のBさんは流れゆくままに歌舞伎町の生活に身を委ねた。そして2022年12月、A子と出会う。2人が共依存の関係に陥り、BさんがA子に壮絶なDVをしていたことは既に報じた通りである。 そんなBさんの行状を「許せない」と憤る人物がいる。A子の実姉だ。DVを受けている最中、A子はこの姉に相談をしていたという。今年の8月には逮捕されていた 姉本人が打ち明ける。「妹から交際相手に過度な暴力を受けていると聞かされていました。私は何度か警察署に相談に行ったのですが、妹とBは強い共依存状態にあるからと取り合ってもらえなかったんです。今年の4月と6月には『休まないと死んでしまう』と医師から言われるほどの怪我を負わされて、それから妹は入院を繰り返していた。でも、Bからの暴力はなくなるどころかエスカレートしていきました」 同年8月9日、A子はBさんから身体を数十カ所殴打されたことで緊急搬送された。この時の診断書には〈四肢・体幹打撲〉〈尿管損傷の疑い〉〈膀胱損傷の疑い〉〈顔面打撲〉〈第3棘突起骨折〉と記されている。 この様子を見た姉はすぐにA子のもとに駆けつけたという。「このままだと妹がBに殺されるか、妹がBを殺すかのどっちかになってしまうと思い、警察署に向かいました。そして、8月17日にBが逮捕されましたが、不起訴となり約20日で釈放。その後、接近禁止命令が出されました。ところが、Bはその2日後に妹にSNSで連絡を取っていたのです。結局、離れることができなかった……」 BさんによるA子への“アプローチ”はそれだけではなかった。〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉 SNSでの連絡の他にも、BさんはA子の自宅玄関のドアノブ部分に〈今でも大好きです。ごめんね〉〈結婚して家族になりたかった〉などと書いた手紙と一緒に〈キャラメル、トトロ、キノコ、ジェシー〉と呼ぶ“思い出のぬいぐるみ”を掛けた。「週刊文春」はこの手紙の写真を入手。そこには〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉などとも綴られていた。 あの手この手を繰り出すBさんによって、A子の感情は複雑に絡み合っていくばかりだった。 A子の姉が語る。「この時も妹から『助けて』と連絡がきたので、すぐに警察へ通報したのですが……。その矢先に今回の事件が起きてしまった」 事件当日の夜、A子はBさんに向かって「クソガキよ! お前、人のことぶっ壊してな! 舐めてんなよ、コラァ!」などと罵詈雑言を浴びせていた。ところが–。 Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」事件当日に生配信「それだけでも信じられなかったのですが…」“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。 その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。 A子の友人が打ち明ける。「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」 ◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
◇◇◇
歌舞伎町で起こった殺人未遂事件が大きな反響を呼んでいる。
ホスト店勤務のBさんの首元をカッターナイフで刺したとして駆けつけた警察に殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されたのは、都内在住のA子(25)。
センセーショナルな事件はSNS上で一気に拡散し、“ニセ被害者”まで登場する始末だった。
「『お客様と揉めてしまい、刺されたのは自分です』という旨の投稿をしたホストがいますが、あれは偽者。『ホストと客間で起きた色恋トラブルではないか』という見立てに便乗しただけの輩です。そもそもBはホスト店で働いているものの、プレイヤー(接客の仕事をするホスト)ではなく内勤スタッフですから」(歌舞伎町ホスト関係者)「Bは周囲からは“サイコパス”と評され…」 これまで「週刊文春」は2度にわたって事件の詳細を報じてきた。逮捕されたA子とBさんは「toU」というイケメン特化型ライブ配信アプリをきっかけに交際したこと。A子はBさんから壮絶なDV被害を受けていたこと。A子は犯行前、友人に電話で「普通に許せないから」などと“復讐”を予告するような発言をしていたこと……。A子(本人インスタグラムより) 公衆の面前での殺人未遂に手を染めるまでA子を追い詰めたBさんとは一体、何者なのか。 実はBさんは内勤スタッフになる前、かつては「プレイヤーホスト」でもあった。その時代を知る、新宿で飲食店を営む男性が語る。「Bは周囲からは“サイコパス”と評されていました。言ってることがいつも支離滅裂ですごく変わった子という印象です。人と目を見て話せないので、ホストとしては致命傷なんです。もちろん売り上げも立てれず、“モブホスト(ランキングにも入らない、役職もないホストのこと)”と呼ばれていましたね。以前働いていた店の人もBに手を焼いており、内勤に退くしかなかったと聞いています」 その後のBさんは流れゆくままに歌舞伎町の生活に身を委ねた。そして2022年12月、A子と出会う。2人が共依存の関係に陥り、BさんがA子に壮絶なDVをしていたことは既に報じた通りである。 そんなBさんの行状を「許せない」と憤る人物がいる。A子の実姉だ。DVを受けている最中、A子はこの姉に相談をしていたという。今年の8月には逮捕されていた 姉本人が打ち明ける。「妹から交際相手に過度な暴力を受けていると聞かされていました。私は何度か警察署に相談に行ったのですが、妹とBは強い共依存状態にあるからと取り合ってもらえなかったんです。今年の4月と6月には『休まないと死んでしまう』と医師から言われるほどの怪我を負わされて、それから妹は入院を繰り返していた。でも、Bからの暴力はなくなるどころかエスカレートしていきました」 同年8月9日、A子はBさんから身体を数十カ所殴打されたことで緊急搬送された。この時の診断書には〈四肢・体幹打撲〉〈尿管損傷の疑い〉〈膀胱損傷の疑い〉〈顔面打撲〉〈第3棘突起骨折〉と記されている。 この様子を見た姉はすぐにA子のもとに駆けつけたという。「このままだと妹がBに殺されるか、妹がBを殺すかのどっちかになってしまうと思い、警察署に向かいました。そして、8月17日にBが逮捕されましたが、不起訴となり約20日で釈放。その後、接近禁止命令が出されました。ところが、Bはその2日後に妹にSNSで連絡を取っていたのです。結局、離れることができなかった……」 BさんによるA子への“アプローチ”はそれだけではなかった。〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉 SNSでの連絡の他にも、BさんはA子の自宅玄関のドアノブ部分に〈今でも大好きです。ごめんね〉〈結婚して家族になりたかった〉などと書いた手紙と一緒に〈キャラメル、トトロ、キノコ、ジェシー〉と呼ぶ“思い出のぬいぐるみ”を掛けた。「週刊文春」はこの手紙の写真を入手。そこには〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉などとも綴られていた。 あの手この手を繰り出すBさんによって、A子の感情は複雑に絡み合っていくばかりだった。 A子の姉が語る。「この時も妹から『助けて』と連絡がきたので、すぐに警察へ通報したのですが……。その矢先に今回の事件が起きてしまった」 事件当日の夜、A子はBさんに向かって「クソガキよ! お前、人のことぶっ壊してな! 舐めてんなよ、コラァ!」などと罵詈雑言を浴びせていた。ところが–。 Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」事件当日に生配信「それだけでも信じられなかったのですが…」“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。 その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。 A子の友人が打ち明ける。「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」 ◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
「『お客様と揉めてしまい、刺されたのは自分です』という旨の投稿をしたホストがいますが、あれは偽者。『ホストと客間で起きた色恋トラブルではないか』という見立てに便乗しただけの輩です。そもそもBはホスト店で働いているものの、プレイヤー(接客の仕事をするホスト)ではなく内勤スタッフですから」(歌舞伎町ホスト関係者)
これまで「週刊文春」は2度にわたって事件の詳細を報じてきた。逮捕されたA子とBさんは「toU」というイケメン特化型ライブ配信アプリをきっかけに交際したこと。A子はBさんから壮絶なDV被害を受けていたこと。A子は犯行前、友人に電話で「普通に許せないから」などと“復讐”を予告するような発言をしていたこと……。
A子(本人インスタグラムより)
公衆の面前での殺人未遂に手を染めるまでA子を追い詰めたBさんとは一体、何者なのか。
実はBさんは内勤スタッフになる前、かつては「プレイヤーホスト」でもあった。その時代を知る、新宿で飲食店を営む男性が語る。
「Bは周囲からは“サイコパス”と評されていました。言ってることがいつも支離滅裂ですごく変わった子という印象です。人と目を見て話せないので、ホストとしては致命傷なんです。もちろん売り上げも立てれず、“モブホスト(ランキングにも入らない、役職もないホストのこと)”と呼ばれていましたね。以前働いていた店の人もBに手を焼いており、内勤に退くしかなかったと聞いています」
その後のBさんは流れゆくままに歌舞伎町の生活に身を委ねた。そして2022年12月、A子と出会う。2人が共依存の関係に陥り、BさんがA子に壮絶なDVをしていたことは既に報じた通りである。 そんなBさんの行状を「許せない」と憤る人物がいる。A子の実姉だ。DVを受けている最中、A子はこの姉に相談をしていたという。今年の8月には逮捕されていた 姉本人が打ち明ける。「妹から交際相手に過度な暴力を受けていると聞かされていました。私は何度か警察署に相談に行ったのですが、妹とBは強い共依存状態にあるからと取り合ってもらえなかったんです。今年の4月と6月には『休まないと死んでしまう』と医師から言われるほどの怪我を負わされて、それから妹は入院を繰り返していた。でも、Bからの暴力はなくなるどころかエスカレートしていきました」 同年8月9日、A子はBさんから身体を数十カ所殴打されたことで緊急搬送された。この時の診断書には〈四肢・体幹打撲〉〈尿管損傷の疑い〉〈膀胱損傷の疑い〉〈顔面打撲〉〈第3棘突起骨折〉と記されている。 この様子を見た姉はすぐにA子のもとに駆けつけたという。「このままだと妹がBに殺されるか、妹がBを殺すかのどっちかになってしまうと思い、警察署に向かいました。そして、8月17日にBが逮捕されましたが、不起訴となり約20日で釈放。その後、接近禁止命令が出されました。ところが、Bはその2日後に妹にSNSで連絡を取っていたのです。結局、離れることができなかった……」 BさんによるA子への“アプローチ”はそれだけではなかった。〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉 SNSでの連絡の他にも、BさんはA子の自宅玄関のドアノブ部分に〈今でも大好きです。ごめんね〉〈結婚して家族になりたかった〉などと書いた手紙と一緒に〈キャラメル、トトロ、キノコ、ジェシー〉と呼ぶ“思い出のぬいぐるみ”を掛けた。「週刊文春」はこの手紙の写真を入手。そこには〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉などとも綴られていた。 あの手この手を繰り出すBさんによって、A子の感情は複雑に絡み合っていくばかりだった。 A子の姉が語る。「この時も妹から『助けて』と連絡がきたので、すぐに警察へ通報したのですが……。その矢先に今回の事件が起きてしまった」 事件当日の夜、A子はBさんに向かって「クソガキよ! お前、人のことぶっ壊してな! 舐めてんなよ、コラァ!」などと罵詈雑言を浴びせていた。ところが–。 Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」事件当日に生配信「それだけでも信じられなかったのですが…」“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。 その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。 A子の友人が打ち明ける。「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」 ◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
その後のBさんは流れゆくままに歌舞伎町の生活に身を委ねた。そして2022年12月、A子と出会う。2人が共依存の関係に陥り、BさんがA子に壮絶なDVをしていたことは既に報じた通りである。
そんなBさんの行状を「許せない」と憤る人物がいる。A子の実姉だ。DVを受けている最中、A子はこの姉に相談をしていたという。
姉本人が打ち明ける。
「妹から交際相手に過度な暴力を受けていると聞かされていました。私は何度か警察署に相談に行ったのですが、妹とBは強い共依存状態にあるからと取り合ってもらえなかったんです。今年の4月と6月には『休まないと死んでしまう』と医師から言われるほどの怪我を負わされて、それから妹は入院を繰り返していた。でも、Bからの暴力はなくなるどころかエスカレートしていきました」
同年8月9日、A子はBさんから身体を数十カ所殴打されたことで緊急搬送された。この時の診断書には〈四肢・体幹打撲〉〈尿管損傷の疑い〉〈膀胱損傷の疑い〉〈顔面打撲〉〈第3棘突起骨折〉と記されている。 この様子を見た姉はすぐにA子のもとに駆けつけたという。「このままだと妹がBに殺されるか、妹がBを殺すかのどっちかになってしまうと思い、警察署に向かいました。そして、8月17日にBが逮捕されましたが、不起訴となり約20日で釈放。その後、接近禁止命令が出されました。ところが、Bはその2日後に妹にSNSで連絡を取っていたのです。結局、離れることができなかった……」 BさんによるA子への“アプローチ”はそれだけではなかった。〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉 SNSでの連絡の他にも、BさんはA子の自宅玄関のドアノブ部分に〈今でも大好きです。ごめんね〉〈結婚して家族になりたかった〉などと書いた手紙と一緒に〈キャラメル、トトロ、キノコ、ジェシー〉と呼ぶ“思い出のぬいぐるみ”を掛けた。「週刊文春」はこの手紙の写真を入手。そこには〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉などとも綴られていた。 あの手この手を繰り出すBさんによって、A子の感情は複雑に絡み合っていくばかりだった。 A子の姉が語る。「この時も妹から『助けて』と連絡がきたので、すぐに警察へ通報したのですが……。その矢先に今回の事件が起きてしまった」 事件当日の夜、A子はBさんに向かって「クソガキよ! お前、人のことぶっ壊してな! 舐めてんなよ、コラァ!」などと罵詈雑言を浴びせていた。ところが–。 Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」事件当日に生配信「それだけでも信じられなかったのですが…」“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。 その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。 A子の友人が打ち明ける。「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」 ◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
同年8月9日、A子はBさんから身体を数十カ所殴打されたことで緊急搬送された。この時の診断書には〈四肢・体幹打撲〉〈尿管損傷の疑い〉〈膀胱損傷の疑い〉〈顔面打撲〉〈第3棘突起骨折〉と記されている。
この様子を見た姉はすぐにA子のもとに駆けつけたという。
「このままだと妹がBに殺されるか、妹がBを殺すかのどっちかになってしまうと思い、警察署に向かいました。そして、8月17日にBが逮捕されましたが、不起訴となり約20日で釈放。その後、接近禁止命令が出されました。ところが、Bはその2日後に妹にSNSで連絡を取っていたのです。結局、離れることができなかった……」 BさんによるA子への“アプローチ”はそれだけではなかった。〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉 SNSでの連絡の他にも、BさんはA子の自宅玄関のドアノブ部分に〈今でも大好きです。ごめんね〉〈結婚して家族になりたかった〉などと書いた手紙と一緒に〈キャラメル、トトロ、キノコ、ジェシー〉と呼ぶ“思い出のぬいぐるみ”を掛けた。「週刊文春」はこの手紙の写真を入手。そこには〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉などとも綴られていた。 あの手この手を繰り出すBさんによって、A子の感情は複雑に絡み合っていくばかりだった。 A子の姉が語る。「この時も妹から『助けて』と連絡がきたので、すぐに警察へ通報したのですが……。その矢先に今回の事件が起きてしまった」 事件当日の夜、A子はBさんに向かって「クソガキよ! お前、人のことぶっ壊してな! 舐めてんなよ、コラァ!」などと罵詈雑言を浴びせていた。ところが–。 Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」事件当日に生配信「それだけでも信じられなかったのですが…」“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。 その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。 A子の友人が打ち明ける。「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」 ◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
「このままだと妹がBに殺されるか、妹がBを殺すかのどっちかになってしまうと思い、警察署に向かいました。そして、8月17日にBが逮捕されましたが、不起訴となり約20日で釈放。その後、接近禁止命令が出されました。ところが、Bはその2日後に妹にSNSで連絡を取っていたのです。結局、離れることができなかった……」
BさんによるA子への“アプローチ”はそれだけではなかった。
SNSでの連絡の他にも、BさんはA子の自宅玄関のドアノブ部分に〈今でも大好きです。ごめんね〉〈結婚して家族になりたかった〉などと書いた手紙と一緒に〈キャラメル、トトロ、キノコ、ジェシー〉と呼ぶ“思い出のぬいぐるみ”を掛けた。「週刊文春」はこの手紙の写真を入手。そこには〈本当の赤ちゃんいたら良かったな〉などとも綴られていた。
あの手この手を繰り出すBさんによって、A子の感情は複雑に絡み合っていくばかりだった。 A子の姉が語る。「この時も妹から『助けて』と連絡がきたので、すぐに警察へ通報したのですが……。その矢先に今回の事件が起きてしまった」 事件当日の夜、A子はBさんに向かって「クソガキよ! お前、人のことぶっ壊してな! 舐めてんなよ、コラァ!」などと罵詈雑言を浴びせていた。ところが–。 Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」事件当日に生配信「それだけでも信じられなかったのですが…」“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。 その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。 A子の友人が打ち明ける。「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」 ◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
あの手この手を繰り出すBさんによって、A子の感情は複雑に絡み合っていくばかりだった。
A子の姉が語る。
「この時も妹から『助けて』と連絡がきたので、すぐに警察へ通報したのですが……。その矢先に今回の事件が起きてしまった」
事件当日の夜、A子はBさんに向かって「クソガキよ! お前、人のことぶっ壊してな! 舐めてんなよ、コラァ!」などと罵詈雑言を浴びせていた。ところが–。
Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」事件当日に生配信「それだけでも信じられなかったのですが…」“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。 その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。 A子の友人が打ち明ける。「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」 ◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
Bさんの友人女性が、事件直前の2人の様子を証言する。
「実はあの日、BはA子とデートをしていたんです。B本人から聞いていました。事件の数時間前には、一緒にお風呂に入るための入浴剤を買うために2人で薬局に行ったとも話していた。その後、A子が『焼肉食べたい』と言い出して、焼肉屋に向かう途中で刺されたとBは言っていました。また、Bは『今日(取材日=11月6日)から(ホスト店に)出勤もする』と、あっけらかんとしていました」
“共依存”関係にあったA子とBさんは負のスパイラルに堕ちていく。そしてA子は殺人未遂という容疑で逮捕されてしまった。
その後、Bさんが血まみれの“自撮り写真”を友人に送りつけていたことは冒頭に記した通り。だが、それで終わらなかった。
A子の友人が打ち明ける。
「Bは事件当日、退院した後、『toU』でライブ配信を行っていました。それだけでも信じられなかったのですが、背景をよく見ると、驚くべきことに、そこは逮捕されたA子の自宅だったのです」
◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
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