港にサンマ大群“入れ食い” 釣り人殺到…一部で迷惑行為も横行【詳細版】

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週末の北海道・網走港。港にサンマの大群が現れ、連日100人以上の釣り人が殺到する事態となっています。一方で、一部の釣り人たちの迷惑行為も横行していて、地元住民からは困惑の声が上がっています。【写真】港にサンマ大群“入れ食い” 釣り人殺到…一部で迷惑行為も横行【詳細版】■埠頭すぐそばに…2年連続「サンマの大群」 こんがりと焼き色がつき、香ばしいにおいが食欲をそそる、秋の味覚・サンマ。近年、不漁が続くなか、今年、北の海では異変が起きていました。 近隣住民:「車がいっぱい止まっています。いい場所を求めて、車が往来しています」

3連休最終日、5日午後11時ごろ。暗闇のなか、車がずらりと止まっているのは、北海道の網走港です。 岸壁に行ってみると、そこには数えきれないほどの釣り人の姿がありました。皆さんのお目当ては、サンマです。 雨が降っていた3日も混雑。足元をライトで照らしながら、黙々と釣り続けています。 釣り糸を垂らすと、わずか23秒で釣れ、まさに入れ食い状態です。 本来は沖でとれるサンマですが、先月末から埠頭(ふとう)のすぐそばに大群が接近。この現象は去年も起きていて、2年連続になります。■サンマに光…同時に釣りざお3本操る猛者も 光に寄ってくる習性を持つサンマ。海を光で照らすと、多くのサンマが水しぶきを上げながら海面を飛び跳ねます。 そのため、夜にはヘッドライトや投光器で照らしながらサンマを釣る人の姿が目立ちました。 中には、同時に釣りざお3本を操る猛者もいました。 釣り人:「(Q.自動?作ったの?)そう、そう、そう、そう。手作りだよ。ああやって手で振ってるの、めんどくさいでしょ」 前日から釣り続けているという男性に釣果を見せてもらいました。 男性:「(Q.何匹くらい?)400(匹)くらい。作業です。漁みたいな感じ。一生懸命、一心不乱に」■SNSでとんでもない数…「1172匹釣った」男性 SNSでも、「網走・サンマ」と検索すると、多くの人が釣果の報告をしているなど、大量のサンマを釣ったという投稿が続々と見られました。 その中には、とんでもない数のサンマを釣ったという人もいました。 釣り歴20年 たくさん釣った男性:「1172匹ですね。想像以上でした。120(L)のクーラー(ボックス)と90(L)のクーラー(ボックス)持っていったんですけど、2つとも満杯でした。実家に帰って、近所に配ったり、自分で食べたりしました。ほとんど知り合いに配ったので、好きなだけ持っていっていいよって感じで配り切りました」■家族総出で「500匹釣った」「糸垂らせば…」 札幌市の隣、江別市から車で5時間近くかけて来た女性はこう話します。 2年連続で訪れた女性:「網走港でサンマ釣りにいったのは、去年が初めてなんですけど。後から行こうと思っても、人が結構増えちゃうと(港に)入れないので。今年はもう情報が来たら、早く行こうって決めて」 今年は早めにSNSをチェックしていたため、先月29日に家族総出で網走港へ。 2年連続で訪れた女性:「持ち帰ったのは500(匹)ですね。釣れていない方はいないくらい、糸垂らせば釣れる状況ですね」 一家が到着したころ、ちょうどサンマの群れが接近してきたため、5時間半もの間、休む間もなく夢中で釣り続けたといいます。 2年連続で訪れた女性:「スーパーで売っているサンマぐらい大きいのも釣れるんですけど。味に至っては、臭みもなく、すごいおいしい。脂ものってる」 釣ったサンマは新鮮な刺し身や寿司(すし)、なめろう、さらには佃煮(つくだに)や南蛮漬けなど、様々な形で調理したそうです。 そして、定番の塩焼きの調理を担当したのは、小学生の娘さん(11)。ウロコとりや包丁さばきも慣れた様子で、見た目も美しいサンマの塩焼きが完成しました。 娘さん:「サンマ、すごい脂がのっていて、すごくおいしかった。魚が大好きなので、また来年も食べられたらいいなって思いました」■マナー違反続出…ごみポイ捨て&大量吸い殻 2年連続で漁港に現れたサンマの大群。網走水産試験場の田中伸幸研究主幹によると、はっきりとした原因は分からないとしながらも、沖の水温が低めになってきたため、比較的水温の高い沿岸にサンマが寄ってきたのではと推測しています。 一方、多くの釣り人が集まることで問題もあります。 釣り人:「それにしてもゴミが…」「ゴミ拾いされている方いますね」 飲み物類のパックや缶が放置され、大量の吸い殻も…。自主的にゴミ拾いをした男性のゴミ袋もパンパンです。マナー違反は他にもありました。 釣り人:「ここ、立ち入り禁止なんですよ、これ。立ち入り禁止ばーって続いていて」 立ち入り禁止区域で、釣りをする人の姿も見られました。 2年連続で訪れた女性:「ゴミのポイ捨ての問題だとか、駐車の問題だとかっていうのは目につくなというふうには思って、悲しく思っています。一つの釣り場に釣り人が集合してしまうと、地元の方々や地元の漁師さんのお仕事にご迷惑かけてしまうこともあるので。自分たち釣りするなかでも、すごく気をつけている問題です」(「グッド!モーニング」2023年11月7日放送分より)
週末の北海道・網走港。港にサンマの大群が現れ、連日100人以上の釣り人が殺到する事態となっています。一方で、一部の釣り人たちの迷惑行為も横行していて、地元住民からは困惑の声が上がっています。
こんがりと焼き色がつき、香ばしいにおいが食欲をそそる、秋の味覚・サンマ。近年、不漁が続くなか、今年、北の海では異変が起きていました。
近隣住民:「車がいっぱい止まっています。いい場所を求めて、車が往来しています」
3連休最終日、5日午後11時ごろ。暗闇のなか、車がずらりと止まっているのは、北海道の網走港です。
岸壁に行ってみると、そこには数えきれないほどの釣り人の姿がありました。皆さんのお目当ては、サンマです。
雨が降っていた3日も混雑。足元をライトで照らしながら、黙々と釣り続けています。
釣り糸を垂らすと、わずか23秒で釣れ、まさに入れ食い状態です。
本来は沖でとれるサンマですが、先月末から埠頭(ふとう)のすぐそばに大群が接近。この現象は去年も起きていて、2年連続になります。
光に寄ってくる習性を持つサンマ。海を光で照らすと、多くのサンマが水しぶきを上げながら海面を飛び跳ねます。
そのため、夜にはヘッドライトや投光器で照らしながらサンマを釣る人の姿が目立ちました。
中には、同時に釣りざお3本を操る猛者もいました。
釣り人:「(Q.自動?作ったの?)そう、そう、そう、そう。手作りだよ。ああやって手で振ってるの、めんどくさいでしょ」
前日から釣り続けているという男性に釣果を見せてもらいました。
男性:「(Q.何匹くらい?)400(匹)くらい。作業です。漁みたいな感じ。一生懸命、一心不乱に」
SNSでも、「網走・サンマ」と検索すると、多くの人が釣果の報告をしているなど、大量のサンマを釣ったという投稿が続々と見られました。
その中には、とんでもない数のサンマを釣ったという人もいました。
釣り歴20年 たくさん釣った男性:「1172匹ですね。想像以上でした。120(L)のクーラー(ボックス)と90(L)のクーラー(ボックス)持っていったんですけど、2つとも満杯でした。実家に帰って、近所に配ったり、自分で食べたりしました。ほとんど知り合いに配ったので、好きなだけ持っていっていいよって感じで配り切りました」
札幌市の隣、江別市から車で5時間近くかけて来た女性はこう話します。
2年連続で訪れた女性:「網走港でサンマ釣りにいったのは、去年が初めてなんですけど。後から行こうと思っても、人が結構増えちゃうと(港に)入れないので。今年はもう情報が来たら、早く行こうって決めて」
今年は早めにSNSをチェックしていたため、先月29日に家族総出で網走港へ。
2年連続で訪れた女性:「持ち帰ったのは500(匹)ですね。釣れていない方はいないくらい、糸垂らせば釣れる状況ですね」
一家が到着したころ、ちょうどサンマの群れが接近してきたため、5時間半もの間、休む間もなく夢中で釣り続けたといいます。
2年連続で訪れた女性:「スーパーで売っているサンマぐらい大きいのも釣れるんですけど。味に至っては、臭みもなく、すごいおいしい。脂ものってる」
釣ったサンマは新鮮な刺し身や寿司(すし)、なめろう、さらには佃煮(つくだに)や南蛮漬けなど、様々な形で調理したそうです。
そして、定番の塩焼きの調理を担当したのは、小学生の娘さん(11)。ウロコとりや包丁さばきも慣れた様子で、見た目も美しいサンマの塩焼きが完成しました。
娘さん:「サンマ、すごい脂がのっていて、すごくおいしかった。魚が大好きなので、また来年も食べられたらいいなって思いました」
2年連続で漁港に現れたサンマの大群。網走水産試験場の田中伸幸研究主幹によると、はっきりとした原因は分からないとしながらも、沖の水温が低めになってきたため、比較的水温の高い沿岸にサンマが寄ってきたのではと推測しています。
一方、多くの釣り人が集まることで問題もあります。
釣り人:「それにしてもゴミが…」「ゴミ拾いされている方いますね」
飲み物類のパックや缶が放置され、大量の吸い殻も…。自主的にゴミ拾いをした男性のゴミ袋もパンパンです。マナー違反は他にもありました。
釣り人:「ここ、立ち入り禁止なんですよ、これ。立ち入り禁止ばーって続いていて」
立ち入り禁止区域で、釣りをする人の姿も見られました。
2年連続で訪れた女性:「ゴミのポイ捨ての問題だとか、駐車の問題だとかっていうのは目につくなというふうには思って、悲しく思っています。一つの釣り場に釣り人が集合してしまうと、地元の方々や地元の漁師さんのお仕事にご迷惑かけてしまうこともあるので。自分たち釣りするなかでも、すごく気をつけている問題です」
(「グッド!モーニング」2023年11月7日放送分より)

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