【写真あり】「想像を絶する痛さ」“指を5回切り落とした元極道”が語った「ヤクザが指を詰める理由」

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〈「国を相手に勝つわけがない」ビル1つ分のお金を失ったことも…極道歴66年のヤクザが「公営ギャンブル」を絶対にやらない理由〉から続く
「最近の若い子は病院に行って麻酔をかけて落とす子もいると聞くけど、それだと全く意味は無い」
【放送禁止レベル】指を5回、切り落とした「ヤクザ歴66年男の両手」
これまで指を5回詰めた、極道歴66年、元ヤクザの正島光矩氏(1940年生まれ)。いったいなぜヤクザは指を詰めるのか? そして昔と比べて、今のヤクザが指を詰めなくなった理由とは? 正島氏の初の著書『ジギリ 組織に身体を懸けた極道人生』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)
◆◆◆
丸山ゴンザレスさんと草下シンヤさんがやっているYouTube「裏社会ジャーニー」でも少し話をしたが、わしが指を落とした話をここで書いておこう。
左が指を5回詰めた元ヤクザの正島氏(画像:YouTube「裏社会ジャーニー」より)
YouTubeに出るきっかけは、今、いろいろな面でわしの面倒を見てくれているカタギの若い子が草下シンヤさんにDMを送ったことからだった。実際に会って意気投合して、それが発展してこの本という形になっている。
わしは指を5回飛ばしている。
左手小指は2回、左手薬指は2回、右手小指は1回と計5回だ。
わしは正直に全部書く、と約束しているし、実際に指は見て分かるので隠してもしょうがない。
初めに落としたのは左手の小指だった。
利き手の反対側の小指を詰めたら、次は反対側の小指、その次はまた反対の薬指……と、順番がある。これはヤクザとしての暗黙の了解みたいなものだ。
指を詰めるというのは、気合を入れていないとできない。
最近の若い子は病院に行って麻酔をかけて落とす子もいると聞くけど、それだと全く意味は無い。
ヤクザは自分のケジメと相手、例えばそれは親分なり、兄貴なり兄弟分などだが、ほかにも若い衆の不始末や相手組織に対するケジメとして指を落とす。だから痛みに耐えないと意味がないとわしは思っている。
ドスを使って身体の重みで一気に切るのが一般的な方法だが、そこでためらうと余計に痛みが来る。ここで一気に落とすのが男を見せるところだとわしは思う。
当然骨があるから1回では落とせないが、それでも2回くらいやれば指は落とせる。当然その痛さは想像を絶するものだし、落としても暫くは指があると身体が錯覚してしまう時がある。
指を落とした後は、相手によっては病院代を渡して病院に走らせることもある。事故などで落とした指を持っていけば、時間が経っていなかったら冷凍していたりすればくっ付くこともあるらしい。こっちはその指をケジメとして渡していて、そもそもくっ付ける指では無いと思っているからそのようなことはしない。
傷口は病院で縫ってもらうのだが、指を切ったらどうしても骨が出てくるから、その骨を削る必要がある。そして余分な部分をペンチに似た医療道具でパチンと切って、肉を縫う。これは声が出そうになるほど痛いので、もう経験はしたくはない。 当然、行く医者によって技術は変わる。 やはり事務所の近くにある医者はある意味それらに慣れているからうまいけど、こっちは場面で指を落とすから、いつも同じ医者に行くとは限らない。下手な医者に行くと、なかなか往生することもあった。 慣れている医者だと動じることも無く淡々と進めるが、まだ若い医者や緊急で行かざるを得ない病院の研修医とかに当たると、向こうも慣れていないのでやはり焦りが生じる。わしの指の一部は、縫い方が逆になっている。 落とした指の処理の方法は組織によって違う。 普通は、組事務所ならどこにでも置いてある神棚に祀って、暫くしてから土に埋めるのが習わしだ。だが一方で、指をゴミに出したりする組織もある。「こんな指要らん」と、捨て台詞を吐かれてだ。 それは相手組織や人に対する威嚇みたいな意味があるので、普通は神棚に祀る方法が一般的だと思う。 埋める場所は決まっていないが、組織によっては指の墓である指塚や記念碑を建立している組織もある。 実際にわしは組長という立場だったから、何度も指をもらったこともある。 小さいアルコールが入った小瓶で若い衆が持って来るから、受け取って神棚に祀って供養をした。一番多いときで、確か4本くらい祀ってあった記憶がある。 ただ、わし自身は指を落としているが、若い衆に指を落とされるのが嫌いで、親からもらった指を勝手に切るなと常々言っていた。それでもやはり親であるわしや相手組織、人に対するケジメがあるから、結局指を落としてしまうこともある。今のヤクザが指を詰めない理由 わしは、相手に指を持って行く前に相談しろ、と言っていたが、若頭や幹部が「親父に対して申し訳ないから」と言って落として持ってくるケースが多かった。 わしは昔から、ヤクザを辞めてカタギになりたいという人間は喜んでカタギにさせていた。そしてその時も、当然指はもらわない。 指が無くて人前に出られなくなると、また、元の世界に戻ってしまうし、指が無いカタギなんかは事故とかで失ってしまう人間を除いて本当に少ないからだ。 最近は指を詰めたり、取るような行為は減っていると思う。組の場合は指を取ったら、傷害のイヤキチで組長が逮捕されてしまうような時代だ。今、指を詰める人はほとんどいなくなっているだろう。もちろん場面によっては指を詰めて取る場合が無いとは言えない。 わしらの時代は、結局、親分に対して申し訳ない、組に対して申し訳ないということで若い衆が下手を打ったら指を詰めていた。(正島 光矩/Webオリジナル(外部転載))
傷口は病院で縫ってもらうのだが、指を切ったらどうしても骨が出てくるから、その骨を削る必要がある。そして余分な部分をペンチに似た医療道具でパチンと切って、肉を縫う。これは声が出そうになるほど痛いので、もう経験はしたくはない。
当然、行く医者によって技術は変わる。
やはり事務所の近くにある医者はある意味それらに慣れているからうまいけど、こっちは場面で指を落とすから、いつも同じ医者に行くとは限らない。下手な医者に行くと、なかなか往生することもあった。
慣れている医者だと動じることも無く淡々と進めるが、まだ若い医者や緊急で行かざるを得ない病院の研修医とかに当たると、向こうも慣れていないのでやはり焦りが生じる。わしの指の一部は、縫い方が逆になっている。
落とした指の処理の方法は組織によって違う。
普通は、組事務所ならどこにでも置いてある神棚に祀って、暫くしてから土に埋めるのが習わしだ。だが一方で、指をゴミに出したりする組織もある。
「こんな指要らん」と、捨て台詞を吐かれてだ。
それは相手組織や人に対する威嚇みたいな意味があるので、普通は神棚に祀る方法が一般的だと思う。
埋める場所は決まっていないが、組織によっては指の墓である指塚や記念碑を建立している組織もある。
実際にわしは組長という立場だったから、何度も指をもらったこともある。
小さいアルコールが入った小瓶で若い衆が持って来るから、受け取って神棚に祀って供養をした。一番多いときで、確か4本くらい祀ってあった記憶がある。
ただ、わし自身は指を落としているが、若い衆に指を落とされるのが嫌いで、親からもらった指を勝手に切るなと常々言っていた。それでもやはり親であるわしや相手組織、人に対するケジメがあるから、結局指を落としてしまうこともある。
わしは、相手に指を持って行く前に相談しろ、と言っていたが、若頭や幹部が「親父に対して申し訳ないから」と言って落として持ってくるケースが多かった。
わしは昔から、ヤクザを辞めてカタギになりたいという人間は喜んでカタギにさせていた。そしてその時も、当然指はもらわない。
指が無くて人前に出られなくなると、また、元の世界に戻ってしまうし、指が無いカタギなんかは事故とかで失ってしまう人間を除いて本当に少ないからだ。
最近は指を詰めたり、取るような行為は減っていると思う。組の場合は指を取ったら、傷害のイヤキチで組長が逮捕されてしまうような時代だ。今、指を詰める人はほとんどいなくなっているだろう。もちろん場面によっては指を詰めて取る場合が無いとは言えない。
わしらの時代は、結局、親分に対して申し訳ない、組に対して申し訳ないということで若い衆が下手を打ったら指を詰めていた。
(正島 光矩/Webオリジナル(外部転載))

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