日没後の道 人と思って「こんばんは」とあいさつ→熊と判明、全力で逃げた 大学サイクリング部員が恐怖体験明かす

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東北地方を中心にクマによる被害が相次いでいます。そんな中、秋田大学サイクリング部(AUCC) の公式アカウントの投稿が注目されています。「ここ最近の秋田大学サイクリング部の活動風景」と公開した、疾走するサイクリストを追いかけるクマの画像は明らかに“ネタ”ですが、驚いたのは「サイクリング中熊に遭遇、追いかけられ脚力で千切った部員もいます」という投稿。部員に聞きました。
【動画】釣りの帰りクマに襲われかけた(クマが現れるのは開始4秒付近)人と思ってあいさつしたら…ーークマに追われた状況は「現場は街灯もなく日没後の道でした。ソロで走っていたところ、反対車線から自転車乗りが向かってきたなと思い、「こんばんは」と挨拶をしたところ、熊だったのでUターンから全力疾走(スプリント)で逃げるといった感じでした」ーー自治体のサイトを見ると、ツキノワグマの走る速さは40キロとありましたが、逃げ切れるものなのでしょうか「時速40キロはロードバイクなどのスポーツバイクで下り坂なら簡単に出るスピードです。レースなどに参加する方でしたら容易だと思いますが、初心者には結構きついスピードだと思います。レースに出る部員でしたので、逃げ切れたのだと思います。初心者の方が遭遇していたら…想像したくないです」ーーサイクリング部の活動ではどのような対策を「熊よけの鈴をつける、声を出しながら走る、熊撃退スプレーを持参するといった対策はしています。ペットボトルを持っていれば、それを握ったりして音を立てています。「クマにあったらどうするか ――アイヌ民族最後の狩人 姉崎等」(ちくま文庫)に書かれていた対策です。ただ、熊が人を怖がりにくくなっている傾向を感じます。十分な対策は取れているか、と問われると微妙な気がします」突出して被害が多い秋田秋田県内で今年に入りクマに襲われるなどしてけがをした人は25日時点で58人で、これまでで最も被害が多かった年の3倍近くに上っています。報道では全国で少なくとも160人以上が被害に遭っており、国が統計を取り始めて以降最も被害の多かった3年前を上回り、過去最多を更新しています。同部によると、大学周辺でも目撃情報があり、2年ほど前には部室前に熊が目撃されたことも。数年前には大学から比較的近い場所で、襲われた男性が失明する被害も起きました。投稿者は「これほど拡散される影響があるポストだとは思っておらず、とても驚いています。熊よけの鈴や熊撃退スプレーを購入し持ち歩くなどできるだけの対策はしていますが、日常のすぐそばに熊の危険が忍び寄っていると思うととても怖い毎日です。熊への対策を考える機会になればと思います」と話しています。(まいどなニュース・竹内 章)
ーークマに追われた状況は
「現場は街灯もなく日没後の道でした。ソロで走っていたところ、反対車線から自転車乗りが向かってきたなと思い、「こんばんは」と挨拶をしたところ、熊だったのでUターンから全力疾走(スプリント)で逃げるといった感じでした」
ーー自治体のサイトを見ると、ツキノワグマの走る速さは40キロとありましたが、逃げ切れるものなのでしょうか
「時速40キロはロードバイクなどのスポーツバイクで下り坂なら簡単に出るスピードです。レースなどに参加する方でしたら容易だと思いますが、初心者には結構きついスピードだと思います。レースに出る部員でしたので、逃げ切れたのだと思います。初心者の方が遭遇していたら…想像したくないです」
ーーサイクリング部の活動ではどのような対策を
「熊よけの鈴をつける、声を出しながら走る、熊撃退スプレーを持参するといった対策はしています。ペットボトルを持っていれば、それを握ったりして音を立てています。「クマにあったらどうするか ――アイヌ民族最後の狩人 姉崎等」(ちくま文庫)に書かれていた対策です。ただ、熊が人を怖がりにくくなっている傾向を感じます。十分な対策は取れているか、と問われると微妙な気がします」
秋田県内で今年に入りクマに襲われるなどしてけがをした人は25日時点で58人で、これまでで最も被害が多かった年の3倍近くに上っています。報道では全国で少なくとも160人以上が被害に遭っており、国が統計を取り始めて以降最も被害の多かった3年前を上回り、過去最多を更新しています。
同部によると、大学周辺でも目撃情報があり、2年ほど前には部室前に熊が目撃されたことも。数年前には大学から比較的近い場所で、襲われた男性が失明する被害も起きました。投稿者は「これほど拡散される影響があるポストだとは思っておらず、とても驚いています。熊よけの鈴や熊撃退スプレーを購入し持ち歩くなどできるだけの対策はしていますが、日常のすぐそばに熊の危険が忍び寄っていると思うととても怖い毎日です。熊への対策を考える機会になればと思います」と話しています。
(まいどなニュース・竹内 章)

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