【驚愕スクープ】吉田沙保里の実家レスリング道場で「6歳幼児への体罰」…黙殺した地元警察の「異常な恫喝」と「吉田家の人々」の直撃コメント

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元レスリング五輪代表選手・吉田沙保里さんの実家が営む「一志ジュニアレスリング教室」(三重県津市)で、2015年11月、当時6歳の幼児が沙保里さんの兄・栄利氏の「体罰」によりケガを負っていたことが、「週刊現代」の取材でわかった。10月27日(金)発売号でスクープする。
元レスリング選手・吉田沙保里さんの実家が営む「一志ジュニアレスリング教室」で監督を務めるのが、兄の吉田栄利(ひでとし)氏だ。
事件はその教室で、2015年11月19日の夜に起きた。当時6歳の幼稚園児・菅原雄太くん(仮名)が基礎練習をしていた際に、栄利氏が3発の平手打ちを喰らわせたのだ。
体重20kg足らずの雄太くんは吹っ飛び、頭を壁に打ちつけ、気を失った。左のこめかみからは出血し、さらに右のはクッキリと手のひらの形に内出血を起こしていた。
回復後、雄太くんは一志ジュニアを辞めざるを得なかった。それから別のレスリング教室に移り、中学生となった現在もレスリングを続けて、大会でも好成績を収めている。
Photo by gettyimages
これまで8年間、事件については何も語らなかったが、今年の春ごろから思い出したように話し始めたのだという。一志ジュニアの元コーチで、雄太くんの父の菅原孝之さん(仮名)が語る。
「あるとき息子が『そういえば、小学校に入った頃から片方の目が見えづらくなった』と言い出したんです。実際に改めて視力を測ってみると右目が0・8、左目が0・3と、かなりの差があった。もしかすると、あのときのケガが関係あるんじゃないかと考えました。
それから、『何であの時、叩かれたんやろう』『栄利先生は他の子のことも叩いて、怖かった』などと時折こぼすようになり、私や妻も『やはりあれは、指導や体罰の域を超えた虐待・暴行だったのではないか』と感じるようになったのです。
沙保里さんは’19年に現役を引退しましたから、冷静に経緯を振り返ることができるとも思いました」
しかし、ようやく声を上げることを決心した一家を、さらなる理不尽が襲う。信じがたいことに警察までも、事件を黙殺しようとしたのである。
菅原さんは今年の7月と8月、雄太くんを連れて地元の三重県警津南署を訪れ、事情聴取を受けた。ところが、対応した警官は、
「体罰があると知っていて子供を入れたんでしょう」「あなたも指導のときに他の子を殴っていたはずだ」「裁判をすれば時間とカネがかかる。お子さんにもよくない影響がある」
などと菅原さんを恫喝。さらに、雄太くんを別室に連れて行き、「この件については、もう訴えない」という主旨の念書まで書かせたという。
事実なら、異常な対応だと言うほかない。
本誌が津南署に経緯を尋ねたところ、副署長が応対し「私は当時、まったく事情を関知していなかった。あらためて担当者に詳しい話を聞きとったうえで、菅原さん本人にご説明したい」と回答した。
津市や三重県にとって沙保里氏は不世出の偉人だ。津市では、彼女が名づけた大型スポーツ施設「サオリーナ」が2017年10月に開業。そこで市と一志ジュニアが主催し、全国の小中学生レスリングチームを招聘する大規模な大会「吉田沙保里杯」を毎年開いている。今年も11月3~5日の日程で行われる予定だ。
さらに、津市レスリング協会は栄利氏が会長を務めているほか、吉田家の親族が会計・書記を務めており、事実上、一志ジュニアと一体になっている。
吉田沙保里の名に、泥を塗るわけにはいかない。地元に充満するそうした空気の中で、事件は闇に葬られようとしていたのではないだろうか。
本誌記者は10月18・19日に栄利氏、幸代氏を直撃した。練習を終えて出てきた栄利氏は、事実関係を大筋で認め、菅原さんの告発を受けて、日本レスリング協会から自身に処分が下ったと述べた。
「(雄太くんが)練習中に泣き止まなかったもので、『泣くな』と言って、パチンと叩いてしまった。このことを重く受け止めて、今年9月15日付で、2年間の指導資格停止処分を受けました。津レスリング協会の会長は、辞任します。
あれ以降、僕は体罰などしていませんし、取り返しのつかないことをしてしまったと反省しています。8年前のこととはいえ、申し訳ないことをした。この件は沙保里も知っています」
また、母の幸代氏も自宅でこう語った。
「正直な話、私は最初、どうして(菅原さんが)そんなに(事件のことを)言うんや、あんたも経験してきたことやろ、って言いたくなったんです。でも今回、協会から処分を受けて栄利も本当に反省しているし、私からも『今は厳しい時代なんやから、きちんとしなさい』と言っています。ちょっとした気持ちの行き違いで、ここまでこじれてしまったんだと思います」
さらに、沙保里さんにも見解を問うため、所属事務所あてに質問を送付したところ、下記のような回答があった(かっこ内は編集部の補足)。
「(栄利氏の)処分決定後に処分の理由を知らされて、(被害者)ご本人とご家族の方々を案じております。今回の処分は当然のことと重く受け止めており、(栄利氏に)指導者として真摯に反省して欲しいとの旨を伝えた」
10月27日(金)発売の「週刊現代」では、このほかにも多数の証言をもとに事件について詳しく報じている。

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