中学女子「教諭2人からもいじめ」訴え…生徒に「同級生のいじめ」口止め指示か

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北海道室蘭市の市立中学校でいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当する事案が起きていた問題で、同級生たちからいじめを受けたと訴える女子生徒の保護者は「教諭からもいじめに遭っていた」として、市教育委員会に調査を求めている。
保護者によると、女子生徒は2年生になっても同級生たちから無視されるなどのいじめを受けたため、昨年8月、新任の運動部顧問と元顧問の教諭2人にいじめ被害を訴えた。その後、新任顧問は運動部の男子生徒を集め、女子生徒へのいじめを知っている生徒に挙手させた上で、口止めともとれる指示をしたという。
市教委は「教諭が女子生徒の心情を考慮し軽々に話題にしないよう指導した可能性もあるが、今後、関係者への聞き取りをする」としている。
保護者は「娘は家でも心労のあまり倒れていた。いじめを受けても頑張って学校に通っていたが、学校や市教委は寄り添ってくれなかった」と話す。女子生徒は今も登校できず、「当時のことは思い出したくない」と話しているという。
この学校では同時期に、別の女子生徒が同級生から「ばい菌」扱いされるなどのいじめを受けて転校を余儀なくされており、この件についても市教委は1日、同法に基づく「重大事態」に該当すると保護者に通知し、謝罪している。

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