ブラの上にキャミ着る?着ない?論争「めんどうくさい」「性的な目でみられる」 肌着メーカーに聞いた”着るべき3つの理由”

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「インナー着ない派の皆さん…こういう性的な目線で見てくる人がそこかしこにいるからね…特にお子さんお持ちのお母さんはスカートの下もペチパンとか履かせて…」(※ペチパンツ、ペチコートのパンツバージョン)
【写真】透けにくいインナーの色とは?うさもも 贅沢な女さん(@uuusamomomo)が、メッセージサービス「マシュマロ」に寄せられたメッセージ3つと共にXに投稿したところ、大きな反響がありました。1つは、「中高生は真っ白なセーラーからブラの色がうっすら透けるのがいいんだよ。白は清楚なのに意外と透けるのがまたいいよね。パンツとセットで綿の白いちょっとだけリボンとフリルがついてるやつ。ぜひ10代のうちに着ていただきたい」と、あからさまに性的な目線で嗜好を伝えてきたもの。

残る2つは、「みんなブラの上からわざわざキャミ着てるってこと??でしょ…今こんなに透けにくい響きにくいブラいっぱいでてるのに。。。」「インナー着る派が多くてびびってますが、ほんとに、、?冬は分かるけど夏も、、、?暑くないですか?私いつでもブラ1枚よw」と、インナーを着ない旨のものでした。元々は、『小学校高学年の娘に着せるインナー』について悩む母親が、「この先ブラを着けるようになりますよね?ブラの上にキャミ(カップ無し)やタンクトップ等の肌着は着ますか?制服の時は肌着着るけど私服の時はどうなのか(特に夏場のTシャツの時)も教えてもらえると助かります」と、うさももさん宛に届いた疑問がきっかけで、女性を中心にさまざまな意見が飛び交いました。「ブラのみでキャミなんて着てなかった」「めんどくさくて」という意見もありましたが、「中学生の頃、後ろの席の子にブラの線なぞられて「3段ホック…」って言われた経験あります」「夏制服の下にキャミ着てなくて背中のブラとかが透けていたようで、駅から家まで変質者に後ろをずっとつけられてて家の前で下半身見せられた被害に遭いました…」といったおぞましい体験をした人も。うさももさんは、「別に自由だけどきもいオスホイホイになるし、着た方が自分にも他人にも不快感ないよってだけのこと!着ない場合本当にこまめに汗拭いたりしないと臭うのも事実だと思うよ。透け、汗の問題の他に盗撮被害の話も結構あったからね!上下ともインナー着といた方がそういう被害を少しは軽減できるよ!!!」とアドバイスしています。着た方がいい理由3つ…肌着メーカーに話を聞きました今回の内容を受け、様々な素材の肌着を幅広く揃える繊維製品メーカーのグンゼ株式会社(大阪府大阪市)にインナーに関するお話を色々と聞きました。衛生面や快適性、成長サポートのためにも――インナーの必要性や着用をすすめる理由を教えてください。インナーの着用をすすめる理由は大きく分けて3つあります。1つめは「衛生」のため。汗や皮脂を吸着し肌を清潔に保ってくれ、洋服への汗ジミや汚れ、黄ばみの軽減にもつながります。そして、汗や皮脂が残ると、かゆみなどの肌トラブルやニオイの原因にもなるので肌着を着ることでそれらの軽減につながります。2つめは、「着心地や快適性」のため。一日中、風合いの硬い素材に肌がさらされていると、自分では自覚がないのにストレス状態になっていると言われています。柔らかい肌着の着用は人々の毎日をより快適にサポートします。また、肌着は暑い時には汗を吸ってムレを軽減し、寒い時には肌着を着ることであたたかい空気層ができ、身体を守る効果があります。3つめは「子どもの身体的成長のサポート」のためです。小学校の高学年くらいになると身体が変化してきて、体操服から透けることで恥ずかしい思いをすることがあるかもしれません。肌着を着ることで透けにくくなり、子どもの不安軽減につながるとともに、外の目から子どもを守ることにもつながると考えています。自分の肌の色に近く、血色感のある色みが透けにくい――インナーの「透け感」も気になるところです。ブラジャーを透けにくくするためにもインナーを着るのが正解です。その際、インナーのカラーや形選びも大切で、ベージュのように肌に近い色のほうが透けにくく、肌よりも若干暗いベージュ色が最も透けにくいと言われています。血色感のある色味を選ぶこともおすすめで、オレンジやスモークピンクなど、自分の肌の色に近いものを選んでみてはいかがでしょうか。逆に、地肌と色の差が大きい白や黒のインナーは逆効果となります。――インナーの形はどういったものがおすすめ?透け感を楽しんで色をコーディネートする場合は、キャミソール型よりもタンクトップ型のほうが下着に見えにくく、透けてもコーディネートしているように見えやすいです。――トップスやボトムスに浮き出るラインもカバーしたいところです。おすすめは、生地端が切りっぱなしになっているもの。弊社ですと、オリジナル製法による切りっぱなしでもほつれない「CUT OFF」という素材があります。この素材を使用した商品は生地端がフラット仕上げなので、下着のラインがアウターにひびきにくいです。この「CUT OFF」素材を使用し、さらに糸で縫わずに接着で仕上げる完全無縫製のトップスとショーツもあります(ジュニアインナーはハーフトップとタンクトップのみ)。アウターに下着のラインが響きにくく、また縫い目による肌への刺激も軽減します。ショーツはウエストや足まわりのゴムや縫い目のラインが出やすいので、できるだけ身体の段差を作らないことがポイントです。小さいサイズを穿いていると身体にくい込んでしまい、ショーツラインが目立ってしまうことがありますので自分に合ったサイズを穿きましょう。裏地のないボトムの場合は、ガードルやペチコートを穿けばショーツの透けが気になりにくくなります。――なるほど。インナーも色や形、素材で選んでコーディネートしてみると良いのですね。今回、幼児をはじめ、中高生のインナーについても盗撮の対象とされやすいといった話が挙がっていました。透けていることに本人が気づいていないことも多いので、保護者が気を配ることは大切です。ただ、「今まで何も着けてこなかったところに下着を着ける」「ブラジャーなど今までと違った下着を着けることに対し、周りのお友達の目が気になる」「暑いから着けたくない」など、何らかの抵抗感をもつケースも多いと考えます。そのあたりも配慮しながら、親子でコミュニケーションを取ることが必要かと。「胸のトップがふくらみ始める」「バスト全体がふくらみ始める」など身体の成長のステージにあったものをご用意いただくことをおすすめします。◇ ◇着るor着ないは個人の自由…とはいえ、外からの視線から自分の身を守るため、汗対策や身体の快適さを保つためにもインナーが重要であることがあらためてわかりました。透け感を考えながらブラジャーの上に1枚重ねたり、身頃を覆えるパッド付きのキャミソールやタンクトップを選ぶのが良さそうです。また、年齢を問わず盗撮やわいせつ事件が後を絶たない昨今ですが、少しでもそういった場面を回避・自衛するためにもインナーは有効。特に幼児や思春期を迎えるお子さんには、1分丈レギンスやペチコート、胸二重キャミソールなどのアイテムの着用を。中・高校生には、身体にフィットするブラジャー+インナーの着用について、本人の希望も聞きながら話し合ってみてはいかがでしょうか。(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)
うさもも 贅沢な女さん(@uuusamomomo)が、メッセージサービス「マシュマロ」に寄せられたメッセージ3つと共にXに投稿したところ、大きな反響がありました。
1つは、「中高生は真っ白なセーラーからブラの色がうっすら透けるのがいいんだよ。白は清楚なのに意外と透けるのがまたいいよね。パンツとセットで綿の白いちょっとだけリボンとフリルがついてるやつ。ぜひ10代のうちに着ていただきたい」と、あからさまに性的な目線で嗜好を伝えてきたもの。
残る2つは、「みんなブラの上からわざわざキャミ着てるってこと??でしょ…今こんなに透けにくい響きにくいブラいっぱいでてるのに。。。」「インナー着る派が多くてびびってますが、ほんとに、、?冬は分かるけど夏も、、、?暑くないですか?私いつでもブラ1枚よw」と、インナーを着ない旨のものでした。
元々は、『小学校高学年の娘に着せるインナー』について悩む母親が、「この先ブラを着けるようになりますよね?ブラの上にキャミ(カップ無し)やタンクトップ等の肌着は着ますか?制服の時は肌着着るけど私服の時はどうなのか(特に夏場のTシャツの時)も教えてもらえると助かります」と、うさももさん宛に届いた疑問がきっかけで、女性を中心にさまざまな意見が飛び交いました。
「ブラのみでキャミなんて着てなかった」「めんどくさくて」という意見もありましたが、「中学生の頃、後ろの席の子にブラの線なぞられて「3段ホック…」って言われた経験あります」「夏制服の下にキャミ着てなくて背中のブラとかが透けていたようで、駅から家まで変質者に後ろをずっとつけられてて家の前で下半身見せられた被害に遭いました…」といったおぞましい体験をした人も。
うさももさんは、「別に自由だけどきもいオスホイホイになるし、着た方が自分にも他人にも不快感ないよってだけのこと!着ない場合本当にこまめに汗拭いたりしないと臭うのも事実だと思うよ。透け、汗の問題の他に盗撮被害の話も結構あったからね!上下ともインナー着といた方がそういう被害を少しは軽減できるよ!!!」とアドバイスしています。
今回の内容を受け、様々な素材の肌着を幅広く揃える繊維製品メーカーのグンゼ株式会社(大阪府大阪市)にインナーに関するお話を色々と聞きました。
――インナーの必要性や着用をすすめる理由を教えてください。
インナーの着用をすすめる理由は大きく分けて3つあります。
1つめは「衛生」のため。汗や皮脂を吸着し肌を清潔に保ってくれ、洋服への汗ジミや汚れ、黄ばみの軽減にもつながります。そして、汗や皮脂が残ると、かゆみなどの肌トラブルやニオイの原因にもなるので肌着を着ることでそれらの軽減につながります。
2つめは、「着心地や快適性」のため。一日中、風合いの硬い素材に肌がさらされていると、自分では自覚がないのにストレス状態になっていると言われています。柔らかい肌着の着用は人々の毎日をより快適にサポートします。また、肌着は暑い時には汗を吸ってムレを軽減し、寒い時には肌着を着ることであたたかい空気層ができ、身体を守る効果があります。
3つめは「子どもの身体的成長のサポート」のためです。小学校の高学年くらいになると身体が変化してきて、体操服から透けることで恥ずかしい思いをすることがあるかもしれません。肌着を着ることで透けにくくなり、子どもの不安軽減につながるとともに、外の目から子どもを守ることにもつながると考えています。
――インナーの「透け感」も気になるところです。
ブラジャーを透けにくくするためにもインナーを着るのが正解です。その際、インナーのカラーや形選びも大切で、ベージュのように肌に近い色のほうが透けにくく、肌よりも若干暗いベージュ色が最も透けにくいと言われています。
血色感のある色味を選ぶこともおすすめで、オレンジやスモークピンクなど、自分の肌の色に近いものを選んでみてはいかがでしょうか。逆に、地肌と色の差が大きい白や黒のインナーは逆効果となります。
――インナーの形はどういったものがおすすめ?
透け感を楽しんで色をコーディネートする場合は、キャミソール型よりもタンクトップ型のほうが下着に見えにくく、透けてもコーディネートしているように見えやすいです。
――トップスやボトムスに浮き出るラインもカバーしたいところです。
おすすめは、生地端が切りっぱなしになっているもの。弊社ですと、オリジナル製法による切りっぱなしでもほつれない「CUT OFF」という素材があります。この素材を使用した商品は生地端がフラット仕上げなので、下着のラインがアウターにひびきにくいです。
この「CUT OFF」素材を使用し、さらに糸で縫わずに接着で仕上げる完全無縫製のトップスとショーツもあります(ジュニアインナーはハーフトップとタンクトップのみ)。アウターに下着のラインが響きにくく、また縫い目による肌への刺激も軽減します。
ショーツはウエストや足まわりのゴムや縫い目のラインが出やすいので、できるだけ身体の段差を作らないことがポイントです。小さいサイズを穿いていると身体にくい込んでしまい、ショーツラインが目立ってしまうことがありますので自分に合ったサイズを穿きましょう。裏地のないボトムの場合は、ガードルやペチコートを穿けばショーツの透けが気になりにくくなります。
――なるほど。インナーも色や形、素材で選んでコーディネートしてみると良いのですね。今回、幼児をはじめ、中高生のインナーについても盗撮の対象とされやすいといった話が挙がっていました。
透けていることに本人が気づいていないことも多いので、保護者が気を配ることは大切です。ただ、「今まで何も着けてこなかったところに下着を着ける」「ブラジャーなど今までと違った下着を着けることに対し、周りのお友達の目が気になる」「暑いから着けたくない」など、何らかの抵抗感をもつケースも多いと考えます。
そのあたりも配慮しながら、親子でコミュニケーションを取ることが必要かと。「胸のトップがふくらみ始める」「バスト全体がふくらみ始める」など身体の成長のステージにあったものをご用意いただくことをおすすめします。
◇ ◇
着るor着ないは個人の自由…とはいえ、外からの視線から自分の身を守るため、汗対策や身体の快適さを保つためにもインナーが重要であることがあらためてわかりました。透け感を考えながらブラジャーの上に1枚重ねたり、身頃を覆えるパッド付きのキャミソールやタンクトップを選ぶのが良さそうです。
また、年齢を問わず盗撮やわいせつ事件が後を絶たない昨今ですが、少しでもそういった場面を回避・自衛するためにもインナーは有効。特に幼児や思春期を迎えるお子さんには、1分丈レギンスやペチコート、胸二重キャミソールなどのアイテムの着用を。中・高校生には、身体にフィットするブラジャー+インナーの着用について、本人の希望も聞きながら話し合ってみてはいかがでしょうか。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)

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