頭にくる…。「マウント」を取ってくる人の「哀れな正体」とその「適切な対処法」とは【アンガーマネジメント協会理事の助言】

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「怒り」は、なかなかコントロールできない感情のひとつ。だからこそ、多くの人が悩み、毎日しんどい思いをしています。「怒り」は、老若男女を問わず誰もが持ち合わせている感情。その感情の正体を知ることで、他人にも、そして自分自身にも振り回されなくなります。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実氏が、著書『怒らない100の習慣』を基に解説します。
感情的になることと、わかってほしい感情を伝えることは意味が違います。怒りを感じたときに感情的になると、わかってほしいことが相手に伝わりません。
反対に、自分がどう感じたのか、どうしてほしいのか、感情を伝えることは、相手といい関係を築くためにとても大切なことです。
たとえば、「なんで約束を破るのかな! 信じられない!」「そんなことを言うなんて最低!」と言われるよりも、「楽しみにしていた約束を破られて、とても悲しかった」「○○と言われて、ショックだった」と言われたほうが、相手の素直な感情が伝わってきませんか?
本当にいい関係とは、怒りなどのネガティブな感情やわかってほしいこと、感じたことを、伝えられる間柄になることではないでしょうか。「悲しかった」「困った」「不安を覚えている」「寂しい」など、抱いた感情を、感情的にならずに伝えることを心がけるといいですね。
相手よりも優位に立とうとして、マウンティングをしてくる人がいますね。
じつは、マウンティングは、自分に自信がないからしてしまう行為だということをご存じですか? 他人を見下し、自分が優位に立つことでしか自信を保てない人なのです。
そうとらえると「なんだか、寂しい人だな……」と感じませんか?
頭にくることもありますが、マウンティングされたときに一番いいのは、相手にしないこと。落ち込んだり、イラッとしたりして、いちいち反応するほうが、相手の思うツボにはまってしまうので、適度な距離をとって、積極的に接点を持たないようにするのが得策です。
マウンティングしてくる人とは、同じ土俵に立たないこと、わざわざ相手にしないことが、相手に一番ダメージを与える対処法になるのです。スルーしているうちに、だんだん気にならなくなっていきますよ。
目の前の相手の怒りが強いとき、動揺してしまって、冷静ではいられなくなることはありませんか? 相手の怒りに引っ張られて、場が険悪な雰囲気になってしまうことや、こちらまでイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。
ところが、コミュニケーション上手な人は、自分の怒りにも相手の怒りにも振り回されません。相手がどんなに感情的になっても、こちらの言いたいことを冷静に伝えられると、感情的な行き違いや後味の悪い結末を避けることができます。
相手が怒りをぶつけてきたら、まずは、相手の怒りをいったん受けとめてから対応するようにしましょう。相手の言い分に耳を傾けて、事実と思い込みを分類するのです。事実に対しては耳を傾け、思い込みに対しては、「これは思い込みだな」と心のなかでつぶやきながら聞き流すのが得策です。事実と感情を分けるクセをつけ、冷静に対応するようにしましょう。
相手が怒りをぶつけてきたら、まずは、相手の怒りをいったん受けとめてから対応するようにしましょう。相手の言い分に耳を傾けて、事実と思い込みを分類するのです。
事実に対しては耳を傾け、思い込みに対しては、「これは思い込みだな」と心のなかでつぶやきながら聞き流すのが得策です。
事実と感情を分けるクセをつけ、冷静に対応するようにしましょう。

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