善光寺“なで仏”「びんずる尊者」窃盗 母語る容疑者の直前の異変「仕事辞め宗教に傾倒、長野にちょっと行くと…」【熊本の男逮捕】

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「息子は長野に行くと言って、出ていったから、そしたら、長野で仏像の盗難。なんか嫌な予感がしたんですよね」
「めざまし8」の取材に心境を語ったのは、5日、長野県の善光寺から木像を盗んだ疑いがもたれている容疑者の母親です。
善光寺に、300年以上にわたって安置されてきた、高さ83.4センチの木像「びんずる尊者」。「体の悪い部分と同じところを撫でると治る」いわゆる「なで仏」として参拝者の信仰を集めてきました。
しかし5日の早朝、台座と座布団だけを残し、本堂から木像が忽然と消えていたのです。
警察によると、防犯カメラには、作業服を着た男1人が毛布のようなもので像を包んで運ぶ様子と、男が乗り込んだ車が映っていたといいます。
盗まれてから約2時間半後の午前11時過ぎ、善光寺から直線距離で、約50キロ離れた松本市内で、防犯カメラに映っていた乗用車を警察が発見。
車内からは「びんずる尊者」の像も見つかりました。像には目立った傷などはなかったということです。
窃盗容疑で逮捕されたのは、熊本県御船町の森本晋太郎容疑者(34)です。
警察官が4人がかりで慎重に運び出すような大きな像を、1人で盗み出したとみられる森本容疑者。容疑者の母親は、めざまし8のカメラに最近の様子についてこう話します。
森本容疑者の母親:仕事を辞めてから、ずっと本を読んでたんです。宗教に傾倒していたような感じはしてたんですよね。
森本容疑者は、仕事を辞め、ストレスを抱えている様子だったといいます。さらに、事件直前にはこのような言動も…。
森本容疑者の母親:働いてないから、「お金を貸してくれ」と…。「長野にちょっと行く」と言って、理由も何も言わないから知らなかったんですよ。申し訳ないですよ、本当。なんでそういうことをしちゃったのか。本人がどういう考えだったかが、理解できません。親として失格だなとも思います。
善光寺の林明晋寺務総長は、「これを教訓にして、警備・防犯体制を再考していきたい」としながらも、今後もびんずる尊者の像は「普通に触れられるように(元の場所に)安置したい」ということです。
(めざまし8 4月6日放送)

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