急流スリル楽しむ保津川下り、過去にも事故

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京都府亀岡市から京都市の嵐山までの急流(約16キロ)のスリルを楽しむ「保津川下り」。
観光名物として家族連れにも人気だが、28日と同様の事故は過去にも発生している。
平成13年9月、乗客19人と船頭5人が乗った船のへさきが岩に衝突。船は横転し、5人が雨で増水した川に投げ出された。ほかの乗客は岩に避難し、流された5人も自力で岸へ泳ぎ着いたが、船頭と乗客1人が軽傷。乗客1人が持病を悪化させて入院した。
10年には遊覧船が岩に乗り上げて浸水し、乗客26人が岸に避難。18年には運行中の船に落石があり、乗客3人が重軽傷を負う事故も起きている。
また、27年8月には、船尾でかじを取っていた船長が川に転落。別の乗船員が救助したが、死亡が確認された。乗客にけがはなかった。
保津川下りは、木材など丹波地方の産物を京都へ送るための産業水路として400年以上の歴史を持つ。毎年3月10日~12月中旬がオープン船による夏季運行期で、今月12日には、新型コロナウイルスの影響で4年ぶりとなった運航開始を祝うイベント「保津舟の日」も行われていた。

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