大阪市に“サル”出現 専門家は「ハナレザルか…」 エサがあると居つくので「ごみの管理」にご注意を

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手足を器用に使って“サル”が電線を渡っている。大阪府豊中市で“サル”の目撃情報が相次ぎ、15日には大阪市内の住宅街に現れた。一体なぜなのか?
記者リポート:連日目撃されていたサルが、高速道路の入り口のフェンスの上にいます。サルが今、電柱に飛び降りましたね
多くの車が行き交う大阪市内に、突如姿を現した“サル”。実は13日から、大阪市の北隣の豊中市内で、相次いで目撃されていた。
目撃者:綱渡り、え、めっちゃ大きいやん
専門家によると、5~6歳ぐらいの若いニホンザルのオスとみられ、13日に蛍池付近で目撃された後、2日かけて南へ8キロあまり移動。これまでに寄せられた目撃情報は30件近くにのぼり、15日朝ついに大阪市内へ。
大阪市西淀川区の住宅街に現われたサルは、電線をつたい、屋根から屋根へ大ジャンプ。
住民:サルが朝、屋根に上っていたんやって。サル!?
15日午後になり、サルは疲れたのか。マンションの物陰で“うとうと”。
目が覚めると今度は“もぐもぐタイム”。
サルはなぜ、突然街中に現れたのか。専門家は、今回のサルは群れを離れた「ハナレザル」ではないかと話す。
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 森光由樹准教授:ニホンザルの習性として、基本的にオスは近親交配を避けるために、群れから出ていく。100キロぐらい離れて移動したということもあるので。本来野生のサルは、市街地にずっと居座るということは通常考えにくい
森光准教授は、エサがあると離れなくなるため、ごみの管理なども徹底すべきだと指摘する。
今のところ、人への被害はなく、大阪市はサルを見つけても近付かないよう注意を呼び掛けている。
(関西テレビ「報道ランナー」2023年3月15日放送)

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