「カレーを頼んだら袋が血まみれ」「気に入った女性利用者をストーカー」…本当にいるヤバすぎるフードデリバリー配達員たち

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フードデリバリーはスマホの操作ひとつで食事を届けてくれるので、多くの人が利用する便利なサービスだ。その一方、昨年秋に「低評価」をつけた注文者の家の玄関ドアにカレーをぶちまけたウーバーイーツ配達員が逮捕されるなど、トラブルも目立ち始めている。
【写真】この記事の写真を見る(2枚) 実際、フードデリバリーをよく使う利用者たちに聞くと「最近の配達員にはいろいろとヤバい人が多い」と話す。いったいどのあたりがヤバいのだろうか。利用者たちが証言する“ヤバいフードデリバリー配達員”を紹介しよう。(取材・文=押尾ダン/清談社)

写真はイメージ AFLO◆◆◆配達中に「テメエふざけんな!」とクルマに逆ギレ ご存じのように、フードデリバリーの配達員はバイクや自転車に乗って注文者の家に食事を届ける。デリバリーしている最中にこそ、配達員の姿がより多くの人の目に触れるわけだ。 そのためか、取材すると、デリバリー中の配達員のマナーへのクレームが多く寄せられた。営業車を運転して得意先を回る営業マンの二宮友樹さん(仮名、31歳)が証言する。「つい先日、信号待ちしていたら僕の前にいたクルマがプップーとクラクションを鳴らしたんです。先頭にいたフードデリバリーの配達員のバイクが青になっているのに全然発進しようとしないので、『青に変わっているぞ』と教える意味で鳴らしたと思うんですが……。 すると、配達員がそのクルマの運転席のドアガラスを叩き、『テメエふざけんな! 降りてこい!』とキレ始めたんですよ。運転手がスマホで撮影しようとしたらバイクで逃げてしまったんですけど、あれを見てフードデリバリーの配達員ヤベえなと思いましたね」 こうしたトラブルは二宮さんが目撃したケースだけではない。東京板橋区に住む立花莉佳子さん(仮名、41歳)は、横断歩道をわたるために信号待ちしていたときにこんな配達員を見たという。「平日の昼間なので、そこにいたのは子連れの主婦やお年寄りばかりでした。しばらくすると青になったので、歩行者がいっせいに横断歩道をわたり始めたんですね。そこへフードデリバリーの配達員の自転車が信号をガン無視して、すごい勢いで突っ込んできたんです。 しかも、小さい子どもを連れた主婦に『危ねえな!』と悪態をついたんですよ。いやいや、どう見ても危ないのは信号を無視したあなたのほうでしょ。こういう人が多いので、配達員には交通ルールの講習を義務づけたほうがいいと思いますね」 一方、東京都杉並区に住む柳川良二さん(仮名、44歳)は、違う意味でヤバいフードデリバリー配達員を見たことがあるという。「家の近所の商店街を歩いていたら、青くピカピカ光る派手な電飾を施したデコチャリ(デコレーションを施した自転車)に乗った配達員がご機嫌な様子で走ってきたんです。ナビに使用しているスマホからは大音量でアニソンが流れていました。 虎のお面をかぶり、ラジカセから演歌を流して新聞を配達していた新宿の『タイガーマスクおじさん』を思い出しましたよ。あの大音量のアニソンを流したデコチャリで料理を届けられたら、注文した人も困るし、そもそも近所迷惑なんじゃないでしょうか」交差点の一角にたむろしタバコをスパスパ そのほかには、こんな目撃証言も多い。「通勤客で混雑する駅前の交差点の一角に、いつもフードデリバリーの配達員が4~5人たむろしています。それも昭和の不良みたいにヤンキー座りしながらタバコを吸っているんです。路上喫煙が禁止された区域で堂々とタバコ吸っている連中なんて、いまどきフードデリバリーの配達員ぐらいしかいません」(都内在住の会社員、男性、35歳)「近所のマクドナルドの前に、いつもフードデリバリーの配達員が5~6人たむろしていてめちゃめちゃ通行の邪魔です。路上なのに平気でタバコを吸うので、マックの店員やほかの飲食店から注意されたこともあるんですが、それでもたむろしている」(埼玉県、男性、28歳)あまりに多い「注文した料理が届かない」というケース デリバリー自体のトラブルはどうだろうか。利用者たちが口をそろえて言うのが「注文した料理が届かない」というケースだ。 フードデリバリーのヘビーユーザーを自任する田中美羽さん(仮名、27歳)は、こんな配達員にあたったことがあるという。「あるとき、置き配で注文した料理が『配達済み』と表示されているのに届いていなかったことがあったんですね。そこで配達員に連絡すると『いや、届けましたよ!』と言い張り、『これが証拠写真です』と届けた家の画像を送ってきたんです。 ところが、その写真の家は明らかに人が住んでいなそうな空き家で、そもそも私の家とは住所がまったく違う。自分の配達ミスを認めず客にウソをつくのもどうかと思いますけど、あんな空き家の写真でごまかそうとするあたりが低レベルすぎてヤバいです」 IT関連企業につとめる緒方茉莉奈さん(仮名、32歳)もフードデリバリーを利用して同じような経験をしたことがある。「休日の朝、お腹が空いたのでマクドナルドの『朝マック』をデリバリーで頼んだんです。でも、そろそろ届きそうな時間に隣の部屋のインターホンが鳴り、その直後、スマホに配達完了通知が届いた。置き配にしたのかなと思ってドアを開けても、そこには何もない。 それで届きませんと問い合わせたら『さっき届けた』と言い張るんです。たぶん、間違えて隣の人に届けたんだと思うんですが、そう指摘しても頑として認めない。絶対に届けたと言い張るんですよ。隣の人も隣の人で、なんで配達員が間違えて届けた私の朝マックをそのまま受け取って食べちゃったのか、マジで謎すぎます」カレーを頼んだら「袋が血まみれで中身もグチャグチャ」 こうしたヤバい配達員は非常に多いらしく、ほかにも次のようなトラブル事例が利用者から寄せられている。「配達員から『配達できなくなりました』とメッセージがきたので、『なんで配達できないんですか。返金対応してくれるんですか?』と聞いても全然返信がない。ちなみに運営会社に問い合わせても返事がありませんでした。配達員だけじゃなく運営会社もヤバいです」(神奈川県、男性、26歳)「昨年、フードデリバリーでカレーを頼んだら、普通に届けてくれたんですけど、なぜか袋が血まみれで、中身もグチャグチャになっていてドン引きしました。たぶん配達途中に自転車でコケたんだと思います。マンションの入り口のオートロックのボタンにまで配達員の血がついていました。せめて拭けよ!」(都内在住、女性、31歳)配達員にストーキングされて引っ越しする羽目に これらのケース以外にも、ヤバい配達員にあたったせいでとんでもない目に遭った女性の利用者がいる。最後にアパレル会社で働く服部伶奈さん(仮名、29歳)の恐怖体験を紹介しよう。「いまの会社に就職する前、居酒屋で週に何日かアルバイトをしていたんですが、私がシフトに入っていると必ずくる40代の地味なおじさんがいたんです。しかも、働いているとやたらその人と目が合うので、なんかおかしいなとは思っていたんですが……。 あるとき注文時にちょっと会話したら、そのおじさんが『きみ、伶奈さんでしょ。住んでいるのは○×町の○×マンションの○×号室だよね。僕、きみの部屋に配達したことがあるんだ』って小声で囁いてきたんですよ。本当に背筋がゾッとしました。 おそらくフードデリバリーを頼んで以降、あのおじさんにストーカーされていたんだと思います。もちろん、すぐに引っ越しました。怖すぎるので、それ以来フードデリバリーはいっさい頼んでいません」◆◆◆ ここに紹介したのは一部のフードデリバリー配達員の行為で、すべての配達員がヤバいと言いたいわけではない。 しかし、これだけフードデリバリーサービスが一般化した今、ヤバい配達員がまぎれ込むこともある。フードデリバリーは便利で楽だが、リスクゼロというわけではなさそうだ。(清談社)
実際、フードデリバリーをよく使う利用者たちに聞くと「最近の配達員にはいろいろとヤバい人が多い」と話す。いったいどのあたりがヤバいのだろうか。利用者たちが証言する“ヤバいフードデリバリー配達員”を紹介しよう。(取材・文=押尾ダン/清談社)
写真はイメージ AFLO
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ご存じのように、フードデリバリーの配達員はバイクや自転車に乗って注文者の家に食事を届ける。デリバリーしている最中にこそ、配達員の姿がより多くの人の目に触れるわけだ。
そのためか、取材すると、デリバリー中の配達員のマナーへのクレームが多く寄せられた。営業車を運転して得意先を回る営業マンの二宮友樹さん(仮名、31歳)が証言する。
「つい先日、信号待ちしていたら僕の前にいたクルマがプップーとクラクションを鳴らしたんです。先頭にいたフードデリバリーの配達員のバイクが青になっているのに全然発進しようとしないので、『青に変わっているぞ』と教える意味で鳴らしたと思うんですが……。
すると、配達員がそのクルマの運転席のドアガラスを叩き、『テメエふざけんな! 降りてこい!』とキレ始めたんですよ。運転手がスマホで撮影しようとしたらバイクで逃げてしまったんですけど、あれを見てフードデリバリーの配達員ヤベえなと思いましたね」
こうしたトラブルは二宮さんが目撃したケースだけではない。東京板橋区に住む立花莉佳子さん(仮名、41歳)は、横断歩道をわたるために信号待ちしていたときにこんな配達員を見たという。
「平日の昼間なので、そこにいたのは子連れの主婦やお年寄りばかりでした。しばらくすると青になったので、歩行者がいっせいに横断歩道をわたり始めたんですね。そこへフードデリバリーの配達員の自転車が信号をガン無視して、すごい勢いで突っ込んできたんです。
しかも、小さい子どもを連れた主婦に『危ねえな!』と悪態をついたんですよ。いやいや、どう見ても危ないのは信号を無視したあなたのほうでしょ。こういう人が多いので、配達員には交通ルールの講習を義務づけたほうがいいと思いますね」
一方、東京都杉並区に住む柳川良二さん(仮名、44歳)は、違う意味でヤバいフードデリバリー配達員を見たことがあるという。
「家の近所の商店街を歩いていたら、青くピカピカ光る派手な電飾を施したデコチャリ(デコレーションを施した自転車)に乗った配達員がご機嫌な様子で走ってきたんです。ナビに使用しているスマホからは大音量でアニソンが流れていました。
虎のお面をかぶり、ラジカセから演歌を流して新聞を配達していた新宿の『タイガーマスクおじさん』を思い出しましたよ。あの大音量のアニソンを流したデコチャリで料理を届けられたら、注文した人も困るし、そもそも近所迷惑なんじゃないでしょうか」
そのほかには、こんな目撃証言も多い。
「通勤客で混雑する駅前の交差点の一角に、いつもフードデリバリーの配達員が4~5人たむろしています。それも昭和の不良みたいにヤンキー座りしながらタバコを吸っているんです。路上喫煙が禁止された区域で堂々とタバコ吸っている連中なんて、いまどきフードデリバリーの配達員ぐらいしかいません」(都内在住の会社員、男性、35歳)
「近所のマクドナルドの前に、いつもフードデリバリーの配達員が5~6人たむろしていてめちゃめちゃ通行の邪魔です。路上なのに平気でタバコを吸うので、マックの店員やほかの飲食店から注意されたこともあるんですが、それでもたむろしている」(埼玉県、男性、28歳)
デリバリー自体のトラブルはどうだろうか。利用者たちが口をそろえて言うのが「注文した料理が届かない」というケースだ。
フードデリバリーのヘビーユーザーを自任する田中美羽さん(仮名、27歳)は、こんな配達員にあたったことがあるという。
「あるとき、置き配で注文した料理が『配達済み』と表示されているのに届いていなかったことがあったんですね。そこで配達員に連絡すると『いや、届けましたよ!』と言い張り、『これが証拠写真です』と届けた家の画像を送ってきたんです。
ところが、その写真の家は明らかに人が住んでいなそうな空き家で、そもそも私の家とは住所がまったく違う。自分の配達ミスを認めず客にウソをつくのもどうかと思いますけど、あんな空き家の写真でごまかそうとするあたりが低レベルすぎてヤバいです」
IT関連企業につとめる緒方茉莉奈さん(仮名、32歳)もフードデリバリーを利用して同じような経験をしたことがある。
「休日の朝、お腹が空いたのでマクドナルドの『朝マック』をデリバリーで頼んだんです。でも、そろそろ届きそうな時間に隣の部屋のインターホンが鳴り、その直後、スマホに配達完了通知が届いた。置き配にしたのかなと思ってドアを開けても、そこには何もない。
それで届きませんと問い合わせたら『さっき届けた』と言い張るんです。たぶん、間違えて隣の人に届けたんだと思うんですが、そう指摘しても頑として認めない。絶対に届けたと言い張るんですよ。隣の人も隣の人で、なんで配達員が間違えて届けた私の朝マックをそのまま受け取って食べちゃったのか、マジで謎すぎます」カレーを頼んだら「袋が血まみれで中身もグチャグチャ」 こうしたヤバい配達員は非常に多いらしく、ほかにも次のようなトラブル事例が利用者から寄せられている。「配達員から『配達できなくなりました』とメッセージがきたので、『なんで配達できないんですか。返金対応してくれるんですか?』と聞いても全然返信がない。ちなみに運営会社に問い合わせても返事がありませんでした。配達員だけじゃなく運営会社もヤバいです」(神奈川県、男性、26歳)「昨年、フードデリバリーでカレーを頼んだら、普通に届けてくれたんですけど、なぜか袋が血まみれで、中身もグチャグチャになっていてドン引きしました。たぶん配達途中に自転車でコケたんだと思います。マンションの入り口のオートロックのボタンにまで配達員の血がついていました。せめて拭けよ!」(都内在住、女性、31歳)配達員にストーキングされて引っ越しする羽目に これらのケース以外にも、ヤバい配達員にあたったせいでとんでもない目に遭った女性の利用者がいる。最後にアパレル会社で働く服部伶奈さん(仮名、29歳)の恐怖体験を紹介しよう。「いまの会社に就職する前、居酒屋で週に何日かアルバイトをしていたんですが、私がシフトに入っていると必ずくる40代の地味なおじさんがいたんです。しかも、働いているとやたらその人と目が合うので、なんかおかしいなとは思っていたんですが……。 あるとき注文時にちょっと会話したら、そのおじさんが『きみ、伶奈さんでしょ。住んでいるのは○×町の○×マンションの○×号室だよね。僕、きみの部屋に配達したことがあるんだ』って小声で囁いてきたんですよ。本当に背筋がゾッとしました。 おそらくフードデリバリーを頼んで以降、あのおじさんにストーカーされていたんだと思います。もちろん、すぐに引っ越しました。怖すぎるので、それ以来フードデリバリーはいっさい頼んでいません」◆◆◆ ここに紹介したのは一部のフードデリバリー配達員の行為で、すべての配達員がヤバいと言いたいわけではない。 しかし、これだけフードデリバリーサービスが一般化した今、ヤバい配達員がまぎれ込むこともある。フードデリバリーは便利で楽だが、リスクゼロというわけではなさそうだ。(清談社)
それで届きませんと問い合わせたら『さっき届けた』と言い張るんです。たぶん、間違えて隣の人に届けたんだと思うんですが、そう指摘しても頑として認めない。絶対に届けたと言い張るんですよ。隣の人も隣の人で、なんで配達員が間違えて届けた私の朝マックをそのまま受け取って食べちゃったのか、マジで謎すぎます」
こうしたヤバい配達員は非常に多いらしく、ほかにも次のようなトラブル事例が利用者から寄せられている。
「配達員から『配達できなくなりました』とメッセージがきたので、『なんで配達できないんですか。返金対応してくれるんですか?』と聞いても全然返信がない。ちなみに運営会社に問い合わせても返事がありませんでした。配達員だけじゃなく運営会社もヤバいです」(神奈川県、男性、26歳)
「昨年、フードデリバリーでカレーを頼んだら、普通に届けてくれたんですけど、なぜか袋が血まみれで、中身もグチャグチャになっていてドン引きしました。たぶん配達途中に自転車でコケたんだと思います。マンションの入り口のオートロックのボタンにまで配達員の血がついていました。せめて拭けよ!」(都内在住、女性、31歳)
これらのケース以外にも、ヤバい配達員にあたったせいでとんでもない目に遭った女性の利用者がいる。最後にアパレル会社で働く服部伶奈さん(仮名、29歳)の恐怖体験を紹介しよう。
「いまの会社に就職する前、居酒屋で週に何日かアルバイトをしていたんですが、私がシフトに入っていると必ずくる40代の地味なおじさんがいたんです。しかも、働いているとやたらその人と目が合うので、なんかおかしいなとは思っていたんですが……。
あるとき注文時にちょっと会話したら、そのおじさんが『きみ、伶奈さんでしょ。住んでいるのは○×町の○×マンションの○×号室だよね。僕、きみの部屋に配達したことがあるんだ』って小声で囁いてきたんですよ。本当に背筋がゾッとしました。
おそらくフードデリバリーを頼んで以降、あのおじさんにストーカーされていたんだと思います。もちろん、すぐに引っ越しました。怖すぎるので、それ以来フードデリバリーはいっさい頼んでいません」
◆◆◆
ここに紹介したのは一部のフードデリバリー配達員の行為で、すべての配達員がヤバいと言いたいわけではない。
しかし、これだけフードデリバリーサービスが一般化した今、ヤバい配達員がまぎれ込むこともある。フードデリバリーは便利で楽だが、リスクゼロというわけではなさそうだ。
(清談社)

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