入浴時の「ヒートショック」に注意 今季最強寒波で

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24日から26日ごろにかけて日本上空に今季最強の寒気が流れ込んで強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に、太平洋側でも大雪となる恐れがある。
東京都内でも24日夜は雪が降り、23区を含め、うっすらと積もる所がありそうだ。全国的に10年に1度ほどの低温になるとみられ、水道管の凍結にも注意が必要という。
各地で厳しい寒さが予想される中、入浴時などの寒暖差で血圧が急激に変動し、心臓や血管に疾患を引き起こす「ヒートショック現象」が起こりやすくなる恐れがあるとして、日本医師会や消費者庁などが特に高齢者やその家族らに注意を呼び掛けている。
ヒートショックは、寒さによって血管が縮むことで血圧が上がり、湯につかって温まることで血管が広がって血圧が下がるなど、血圧の急激な変動で心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象。冬場の寒い風呂場に移動した際に発生することが多い。消費者庁などによると、入浴時の死亡者数は年間約1万9千人で、多くをヒートショックが占めるとみられるという。
消費者庁は、ヒートショックによる入浴事故を防ぐ方法として、脱衣所や浴室を暖める▽湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安に▽浴槽から急に立ち上がらない▽入浴前に同居者に一声掛ける▽湯温や部屋間の温度差、入浴時間などについて温度計やタイマーで「見える化」する▽意識がもうろうとしたら湯を抜く▽入浴中や前後のこまめな水分補給-などを推奨している。

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