「酔えるグミ」ネットで賛否 アルコール分2%のソフトキャンディー「パリピ気分」 子供の誤食に懸念の声

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2%のアルコール分が入ったUHA味覚糖のソフトキャンディー「パリピ気分」が会員制交流サイト(SNS)で賛否を呼んでいる。
アルコール使用についてはパッケージに表示されているが、菓子の陳列棚で販売していることから子供が誤って口にしてしまうとして、懸念の声も上がっている。
酒類に該当しないが…
酒税法上、酒類は「アルコール分1度(1%)以上の飲料」とされており、アルコールを含むチョコレートやあめなどの菓子類は酒類に該当しない。このため「パリピ気分」は酒類には該当しないが、パッケージには「アルコール分2・0%入り」「お子様や運転時はご遠慮ください」などとアルコール分が含まれていることを表記している。
店舗によっては、アルコールを含む商品であることを示すポップとともに陳列するなど配慮しているケースもあるが、一般の菓子と一緒に陳列され、子供やドライバーが誤って購入してしまう可能性もある。
SNSでは、「酔えるグミ」との呼び名で問題視する声が広がり、「保護者が注意書きを見落とす恐れがある」「お酒入りのお菓子は別の場所で売ってほしい」「未成年が気軽にアルコールを摂取できるから注意が必要」といった投稿が相次いだ。
一方で、「ウイスキーボンボンだって昔からお菓子のところに陳列されているのに」「アルコール分2%と書いてあるから問題ないと思うけど?」などと、擁護する声もあった。
「成人向け」「子供想定せず」
UHA味覚糖は産経新聞の取材に対し、アルコールを含む商品にした理由について、「お菓子の味づくりでおいしさを追及する中で、アルコールを効かせたソフトキャンディーを成人向けにチャレンジしたのがきっかけ」だといい、「パッケージにも記載している通り、アルコールを含む商品であり、お子様や運転時の喫食を想定したものではありません」と説明している。
ただ、アルコールを含む商品であることについての表示や販売方法については、「読みやすさ、分かりやすさに関して検討すべき点がある」との認識を示した。同商品は、昨年12月から数量限定で販売され、出荷は終了しているといい、「ご意見を踏まえて今後の企画、商品への対応を検討する」としている。(本江希望)

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