政府の観光需要喚起策「全国旅行支援」が年末年始の一時中断を経て、１０日に再開されたことを受け、同日、ツイッターで同ワードがトレンド入りした。ＳＮＳには、お得な制度を利用しようと意気込む人がいる一方で、新型コロナ感染者が急増するなかでの再開に疑問を呈する声も寄せられている。
コロナ禍で落ち込んだ観光産業の復活を支援するため、昨年１０月からスタートした全国旅行支援。参加する旅行会社の店頭やホームページなどから国内旅行を申し込むと、旅行代金が割り引かれ、旅先で使える地域クーポンも支給される。年末年始に一時ストップされ、再開後は割引率が従来の４０パーセントから２０パーセントに縮小。クーポンの額面も一部減額となった。
ＳＮＳには「前回も利用して今回もお得だから利用しなきゃ精神になってる」「全国旅行支援復活激アツすぎる」「積極的に活用していきます」「もうコロナは一生無くならないだろうから諦めて経済回すしかないよね！」など、予約完了報告がズラリ。
一方、新型コロナ感染者も激増しており、「なんでこう毎度最悪の時期に実施するかね」「コロナ過去最大にひどいって思ってるんだけど、全国旅行支援って今やる？ 必要？」「これはもはや『全国コロナ感染拡大支援』でしかない…」といった苦言も少なくない。医療従事者らを思いやり、「医療従事者の方々や介護従事者の方々はいつまで我慢すればいいの？」「全国旅行支援やるくらいなら医療従事者に支援してくれ…」「現場で踏ん張ってる医療従事者の事を考えると、旅行行く気にならんのよねえ…」という書き込みも見受けられた。