「悠仁さまの受験を見越した制度」 本命・東大農学部への合格に“死角なし”の理由を専門家が解説

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秋篠宮家の長男・悠仁さま(17)は現在、高校生活最後の夏休みのただ中にあられる。受験生ながら先日は地方ご公務にご臨席、ほどなく「国際学会デビュー」も控えており、来月には晴れて成年を迎えられる。そんな中、いよいよ東大合格への“お膳立て”も整って――。【前後編の前編】
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悠仁さまの通われる筑波大附属高校は、言わずと知れた都内屈指の進学校。俗に「夏を制する者は受験を制す」と言われるが、自由な校風で知られる同校においても、高3生は部活を引退したのち勉強一色に染まっていくという。
そんな“天下分け目の夏休み”にもかかわらず、悠仁さまのお姿は先ごろ岐阜県にあった。宮内庁担当記者が言う。
「秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、『第48回全国高等学校総合文化祭(総文祭)』に出席なさるため、7月31日から1泊2日の日程で岐阜を訪問されました」
悠仁さまがご両親と一緒に地方ご公務に臨まれるのは初めてのことで、
「同年代の高校生による総文祭は“文化部のインターハイ”と称され、悠仁さまは一昨年の東京、昨年の鹿児島に続き、3年連続で臨席なさいました。現地では31日、長良川国際会議場で行われた総合開会式にご出席。壇上で披露された『郡上おどり』をご覧になり、客席で手振りを合わせられていました。翌8月1日は、花材を即興で生ける『花いけバトル』の試合を大垣市でご覧に。その後は関ケ原の古戦場記念館を視察され『当時はどんな感じだったのですか』などとお尋ねになっていました」(同)
これに先立ち、7月5日に行われた秋篠宮家の側近トップである皇嗣職大夫の会見では、以下のようなやり取りがあったという。
「悠仁さまの総文祭ご出席について、記者から『学業があるはず』と質問が出ました。大夫は『学校行事の都合がついたので出席される』とし、『学業があっても可能な公務は、今後も同行されるのか』と問われると『修学に差し障りのない範囲でお成りになる』との返答。受験生にとって夏休みは勝敗を左右する大事な時期のはずですが、大夫の口ぶりは、悠仁さまには十分な余裕がおありなのだと感じさせるものでした」(同)
肝心の進学先としては目下、紀子妃が切望なさっているという東大をはじめ、筑波大や京大、またご自身の関心分野から東京農大や玉川大といった名も挙がっている。
その中でも、
「悠仁さまは、東大が2016年度から実施している『学校推薦型選抜』を活用なさり、農学部を目指されるとみられています」
とは、大学受験に詳しいジャーナリストである。この推薦入試は、高校の課外活動などで優れた実績を有する生徒を総合的に評価するもので、教養課程(2年間)を経て進学する3年次以降の学部を、あらかじめ指定して出願する。東大は先月中旬、25年度の募集要項を発表。それによれば、
「出願は11月6日に締め切られ、提出書類による第1次選考の結果は12月2日に発表されます。通過者は、同月中旬に面接試験に臨みます」(同)
年明け1月18日から2日間は大学入学共通テストが実施され、推薦出願者にも1000点満点の試験が課されている。最終合格発表は、来年2月12日の予定である。
「農学部は受験生に対し、『研究成果あるいは論文』『活動実績等の資料』『各種コンテスト参加者はその成績』のうち、少なくとも一つの提出を求めています。実際の願書には、志望理由や自己の将来像などを800字程度で記すほか、学内での成果や学外での顕著な活動などの記録を示す欄がある。そこでは、論文や学会での発表、そして農業実体験や国際会議への参加記録をアピールすることもできるのです」(同)
悠仁さまにとっては実に“おあつらえ向き”の入試である。というのも、
「悠仁さまは昨年11月、赤坂御用地に生息するトンボの生態をまとめられた論文を、国立科学博物館の研究主幹らとの共同執筆で発表なさっています。また今月25日から京都で開かれる『第27回国際昆虫学会議』でも、『皇居の動物相モニタリング調査』という研究をポスター形式で発表なさるご予定なのです」(前出記者)
さらには、
「幼少時から農業に親しまれてきた悠仁さまは、お住まいの宮邸の庭で稲作や野菜作りを続けておられます。昨年4月には、熊本県の山里で焼き畑農業も体験されました」(同)
論文執筆に豊かな農業体験、加えて“決定打”となる月末の国際学会デビュー。東大への道のりは、この夏で十分整ったといえよう。
一方、年明けの“最終関門”ともいえる共通テストについて東大は、
〈大学入学共通テストの成績のみを重視することは考えておらず、また、成績の利用方法としても、1点刻みではなく、入学後の学修を円滑に行い得る基礎学力を有しているかどうかを判定する〉
そううたっており、
〈おおむね8割以上の得点であるかどうかを目安として判断する〉
としている。すなわち、1000点満点で800点というラインが「絶対条件」ではないというわけだ。
大学受験塾「Y-SAPIX」によれば、
「過去に東大の学校推薦型に合格した私どもの生徒のケースでは、共通テストの成績よりも、提出した書類や面接のほうが重視されているといった傾向を感じました」(教務部)
またAO・推薦入試対策に特化し、直近5年で東大に24人の合格者を出している「ルークス志塾」の嶺井祐輝代表も、
「農学部の入試では、入学後にどのような研究をし、その知識を社会にどう還元するかが問われます」
そう前置きしながら、
「そもそも東大の一般入試を受けるような生徒は、共通テストで得点9割を目指しています。8割は高校課程の基礎ができていれば取れる点数です。うちの塾からは7割5分で推薦入試に合格した生徒もいる。東大はあくまで受験生を“総合的”に見ているのです」
まさしく、悠仁さまに“死角なし”なのだ。
とはいえ、一流の学者との論文執筆や国際学会への参加など、一般的な高校生にはおよそ縁遠い世界である。精神科医で受験アドバイザーの和田秀樹氏が言う。
「東大の推薦入試は、募集人員が全体で100人。一般入試とは異なるタイプの少人数の学生を入れることで大学が活性化する可能性もあり、悠仁さまの“皇室経験”もまた、ユニークな経歴といえるでしょう」
それでも、
「論文や学会発表の実績を求めるのはどうかと思います。恵まれた家庭環境であれば、例えば親御さんが雇った学者に論文を書かせて学会発表をすることも可能でしょうが、常識的には高校生が学会に出席する機会などありません。数学オリンピックのように本人の実力が評価できるものであればよいのですが……」
さらに続けて、
「学校推薦型入試は高校の先生の評価も加味されます。内申書には学力だけでなく、学習意欲や態度といった先生の主観も反映され、特に悠仁さまのようなお立場であれば、高校側は配慮せざるを得ない。ご本人が希望なされば高校は推薦するでしょうし、大学側にとっても、不合格にするという選択肢はないのです」
そう指摘するのだ。
前出のジャーナリストも、
「共学校では合計4人まで推薦可能ですが、男女各3人までとなっており、悠仁さまは『男子3枠』に入らねばなりません。ですが、そもそも筑附のような超進学校では、東大志望者は一般入試に挑む生徒がほとんど。そんな状況で3枠に入るのは、必ずしも至難の業ではないでしょう」
としながら、
「学校推薦型選抜が東大に導入されてから9年。この間、募集要項には大きな変化が見られません。つまり当初から悠仁さまの受験を見越した制度であり、だからこそ悠仁さまも小学生の時分から、この推薦入試に焦点を合わせてお好きな活動を続けることができたといえます」
東大入試課に問い合わせると、以下のような回答が。
「入試に関する個別のご質問にはお答えできません」
後編【「紀子さまは焦燥感に駆られたご様子」 悠仁さまの「成年式前の園遊会出席」の狙いとは】では、受験を控えられる悠仁さまが、その貴重な時間を割いてまで秋の園遊会に出席なさる背景について報じている。
「週刊新潮」2024年8月15・22日号 掲載

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