インターネット上の違法ポーカー賭博の運営者から、トラブルを防ぐための「用心棒代」を受け取ったとして、愛知県警は21日、山口組弘道会系の暴力団幹部の男(59)(愛知県春日井市)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)と賭博開帳図利ほう助容疑で逮捕した。
県警によると、店舗がないオンラインカジノを巡って暴力団員を逮捕するのは全国初。
発表によると、男は2022年~23年、スマートフォンなどで利用できるポーカーゲームのアプリを悪用して開いた賭博場の運営者に対し、用心棒になる約束をして105万円を受け取った疑い。
県警は今年5月、このオンライン賭博を摘発。運営者は約700人の利用客から計約1億2000万円の手数料を得ていたという。県警は、ほかのオンラインカジノに利用客が流れた際などに男に解決を依頼する目的で用心棒を頼んだとみて調べる。
また県警は同日、用心棒代の受け取りに関与したとして、名古屋市中区、会社役員の男(43)についても組織犯罪処罰法違反ほう助容疑で逮捕した。