首都圏を中心に展開するスーパー「オーケー」の創業者で会長の飯田勧(いいだ・すすむ)氏が2日、肺炎で死去した。
96歳だった。葬儀は近親者で行い、香典、供花、弔問は辞退する。後日、お別れの会を開く予定。
飯田氏は1928年、東京都の酒類問屋「岡永商店」(現岡永)の三男として生まれた。日本警備保障(現セコム)創業者の飯田亮氏(故人)は弟にあたる。
58年に「オーケー」を創業し、東京・上板橋に1号店を開店、67年には社長に就いた。86年には、あらゆる商品をいつでも低価格で販売する「エブリデー・ロープライス」を経営の軸として掲げた。品質にもこだわり、できるだけ正確な商品情報を客に知らせる「オネスト(正直)カード」を導入した。
2014年に会長に就任。1都3県に152店舗を展開するオーケーの基盤を築いた。23年には銀座店の出店が話題を呼んだ。