バス、タクシー、トラックなどの営業所ごとに一定数の配置が義務付けられた国家資格「運行管理者」の合格発表で、受験した約2万8000人全員を「合格者」としてウェブサイトに掲載するミスがあった。
実際に合格したのは35%にあたる約9700人だった。試験業務を行う公益財団法人「運行管理者試験センター」は約3時間後に正しい番号を再掲載した。
同センターによると、2~3月に全国で実施された「2023年度第2回試験」の合格発表で、今月3日午前9時に全員の番号を「合格者受験番号」として掲載したが、誤りに気付いて同10時までに削除した。正午前に正しい一覧を再掲載したが、問い合わせや苦情が相次いだという。
自身の番号を入力して確認する「合否検索」では誤りはなかった。委託先の業者が合格者番号の抽出を誤ったことが原因という。受験者には合否の再確認を求めるメールを送った。
同センターは「再発防止に努める」としている。