8日午前4時半ごろ、京都市伏見区小栗栖南後藤町の集合住宅で、男性から「妻を刺した」と110番通報があった。寝室のベッドの上に、住人で職業不詳の長谷川美保子さん(77)が意識不明の状態で横たわっているのを京都府警山科署員が見つけた。腹部には刺し傷があり、約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
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同署によると、署員が駆けつけた際、玄関付近で長谷川さんの80代の夫が座り込んでおり、「妻を刺した後、自分も刺した」と話したという。近くに血の付いた包丁が落ちているのも発見された。夫も腹部に刺し傷があり、病院で治療を受けている。
同署は無理心中の可能性を視野に、夫の回復を待って事情を聴く方針。【林田奈々】