ホストクラブに15歳の少女を入店させ、酒類を提供したとして、警視庁少年育成課は10日までに、風営法違反容疑で、東京・歌舞伎町のホストクラブ「WORST OVER」の従業員で大学生の稲場勇哉容疑者(22)=東京都江戸川区東篠崎=を逮捕し、同店経営者の男(41)=新宿区=を書類送検した。
同課は男について、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
同課によると、当時15歳の少女は昨年3~7月、店を約10回訪問。「18歳になったら結婚しよう」と恋愛感情をちらつかせる稲場容疑者に好意を寄せ、新宿区の大久保公園周辺で路上売春するなどし、計約600万円を使ったという。
中学生だった昨年3月、歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる地域で友人と遊んでいたところ、稲場容疑者にナンパされた。未成年だと伝えたが、「18歳ということにすれば大丈夫」と言われ、店に通うようになった。
逮捕容疑は昨年4~5月、未成年と知りながら、店内に少女を立ち入らせ、シャンパンを提供した疑い。
稲場容疑者は「18歳未満とは知らなかった」と容疑を否認し、経営者の男は「指導が徹底できていなかった」と認めている。警視庁の相談窓口に少女の母親から連絡があり発覚した。