小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取して、これまで106人が入院、2人が死亡した問題で、大阪市はきょう、小林製薬に対し食品衛生法に基づく「廃棄命令等」を出すことがわかりました。きのう、小林製薬からヒアリングを行った厚生労働省は、紅麹を含むサプリメントを摂取して、死亡した人が新たに1人確認されたことを明らかにしました。現段階で同社が把握している数として入院は106人。また3000件ほどの相談が寄せられているということです。

厚労省は、紅麹を含む特定のいわゆる「健康食品」を摂取した人に健康被害が多数報告され、2人の死亡事例が報告されたことや、健康被害との関連性が明らかになっていないことから、きのう小林製薬の本社がある大阪市に対し、廃棄命令などの措置をとるよう通知を出しました。関係者によりますと、大阪市はこれを受けて、きょう27日に、自主回収対象となっている3商品(▼紅麹コレステヘルプ(45粒15日分、90粒30日分、60粒20日分)▼ナイシヘルプ+コレステロール▼ナットウキナーゼさらさら粒GOLD)について、小林製薬に対し、食品衛生法に基づく廃棄命令等を出す方針だということです。