株への注目が高まるなか、およそ800社近くが27日、株主優待の権利確定日を迎えます。その醍醐味とは何か?番組は優待でお得に暮らす家族に密着取材しました。
訪ねたのは、都内に住む上野広治(41)さんの自宅です。
上野さん一家は、株主優待で生活する“株主優待家族”です。
着ている服もできるだけ株主優待を駆使して購入しているといいます。
自宅を案内してもらうと、キッチンに、洗面台と…株主優待で手に入れた商品に囲まれた生活を送っていました。
上野さんの“株主優待カバン”の中には、株主優待券がパンパンに詰め込まれた財布が3つ入っています。
持っている株主優待はおよそ710銘柄と、幅広く様々な業種の株主優待を受けています。
内装業の会社を経営する上野さん。15年ほど前から株式投資を始め、7年前、株主優待生活に目覚めました。
子どもが生まれ、株主優待券を使って毎年家族で“タダでディズニーランドに行きたい”と考えたことがきっかけでした。
株主優待家族の生活とは、一体どんなものなのでしょうか?
昼食の時間、上野さんが昼食にと、持って帰ってきたのは築地銀だこの「たこ焼き」と、マクドナルドの「ハンバーガー」。もちろん、それぞれの株主優待券を使って、すべて無料です。
マクドナルドの優待券を使えば、基本的にどの商品も選ぶことができ、トッピングも無料だといいます。
“なるべく価格が高い商品を選び、なるべくお得感を味わいたい”それが上野さんのこだわりです。
休日は家族3人で、株主優待券が使える店舗をできるだけたくさん回る“株主優待サイクリング”に繰り出します。
まずはドラッグストアで総額4019円。早速、4000円分の株主優待券を消費します。
最終目的地は、東京・池袋。往復10キロの自転車旅です。
次に訪れたのは、コンビニエンスストアです。
昼食から30分も経たず、早くも「おやつタイム」。
この日の気温は8℃。“株主優待券は、一枚も無駄にしない”ことが上野家の家訓です。
やがて目的地の池袋に到着。すると…。
株主優待券が利用できる店の数が都内随一だという池袋の繁華街に興奮する上野さん。
巡った店舗は、合わせて7軒。一家は“株主優待天国・池袋”を満喫しました。
夕食も、もちろん株主優待券が使える飲食店です。
店内では、長男・立稀くんが電卓をたたき合計金額を計算しますが、現在4444円。
この店の株主優待券は、1枚500円。支払う現金は50円以下にしたい株主優待家族は、5000円プラスマイナス50円以内のお会計を目指すため、注文内容を精査します。
豚串を1本単位で頼み、1円単位の計算。その結果は「5049円(税込み)」でした。
無事、現金の支払いは49円。50円未満に抑えることができました。
家族は、この日一日でおよそ5万円分の株主優待券を使いました。
(「グッド!モーニング」2024年3月27日放送分より)