2月9日ごろからXで、大手不動産会社「東栄住宅」の社内と思しき場所で“性被害”があったとして物議を醸していた問題。
「同社関係者と思しき人物の投稿で、女子トイレに侵入して撮影した動画や写真が拡散されたのです。なかには女性社員のデスクにあったハチミツに、体液を入れるという想像を絶するような卑猥な動画も。Xでは岡山県内の営業所だと特定する声が広がり、あまりに酷い投稿から警察に通報したユーザーもいたようです」(WEBメディア記者)
騒動を受けて東栄住宅は10日、公式サイトに「昨日、SNS上で当社営業所内における性被害に関する投稿がございました。現在、当局による捜査が行われており、当社では捜査に全面的に協力してまいります」と声明を発表。
しかし以降は、事件の経緯などは明かされておらず、《あれからどうなったんだろ?》《犯人結局捕まったの?》と案じる声が相次いでいた。
そんななか、同社は15日に公式サイトを更新。騒動を謝罪した上で、「当社といたしましては被害者のケアを最優先に対応していくとともに、現在なお当局による捜査が継続しておりますので、可能な範囲になりますが、現時点で判明している事実について、以下、ご報告申し上げます」とコメント。
また性的な動画や写真を撮影し、SNSに投稿した人物についてこう明かした。
「本件投稿を行った者については、2023年8月より当社にて勤務していた派遣社員であることが確認されており、この事実は、派遣元企業アデコ株式会社も認めております。なお、本件投稿が発覚後、当該派遣社員からアデコ株式会社に対し出勤しない旨の連絡があり、当社には出社しておりません。当社は、既に当該派遣社員に関する派遣契約を解除し、今後しかるべき措置をとるべく弁護士へ相談をしております」
同社に勤務する派遣社員による犯行だったと判明したが、「一部SNS上で、当該派遣社員ではない当社従業員の写真を引用して、当社従業員が加害者であるかのような投稿が見られますが、事実無根であり、従業員及び家族は大変心を痛めております」と“二次被害”も報告。
その上で、「そのような行為は誹謗中傷に該当しますので、厳に慎んでいただきますようお願いいたします。 今後、従業員保護の観点から、ホームページ上の当社従業員の写真の掲載は見合わせることといたします(当該派遣社員の写真が、当社ホームページ上に掲載されたという事実はありません。)」と呼びかけた。
また「二度とこのような事態が起きないよう、派遣会社に対して派遣社員への教育指導の徹底を要請するとともに、当社内においてもより一層の教育指導を進めて参ります。また、当該派遣社員が関係した物件のお客様に対しては、個別に連絡を取り、安心してお住まいいただけるよう必要な対応を講じて参ります」と、再発防止や顧客のケアに努める意向を示している。
いっぽう事件はまだ捜査中のようで、「当社としては、引き続き捜査に全面的に協力して参ります。なお、当局による捜査中のため、上記以外のコメントは控えさせていただきますこと、ご了承いただきますようお願い申し上げます」と締めくくった。
SNSでの拡散から犯人特定に至った今回の事件。引き続き、捜査の行方に注目が集まっている。