青森・八戸市で起きた5歳女児「虐待死」事件で、逮捕された21歳母親と交際相手の31歳男。
番組は、逮捕された男の元妻の親族を独自取材。そこで語られたのは「(子どもの)面倒見ているのは見たことなかった」という、身勝手な子どもへの態度だった。
取材に応じたのは、1月7日に5歳の宮本望愛(のの)ちゃんを虐待死させた疑いのある関川亮容疑者(31)の元同僚。
関川容疑者の元同僚:(家族に)手を上げたっていうのも聞いたことあります。時折、荒い性格かなって。自分で支配したいタイプ
関川容疑者には「支配的な一面」があったという。
冷たい水で濡れたまま、4時間半にわたり風呂場に閉じ込められ、命を落とした望愛ちゃん。体には複数のアザがあり、日常的に虐待を受けていたとみられている。
捜査関係者への取材で、関川容疑者と共に逮捕された母親の宮本菜々美容疑者(21)が、このような趣旨の供述をしていることが新たに分かった。「自ら手出しはしていないが黙認していた」
”交際相手による娘への虐待を黙認”。「支配的」な関川容疑者の影響下にあったのだろうか。
さらに、関川容疑者の元妻の祖父はこう証言した。
関川容疑者の元妻の祖父:もう(結婚生活は)大変だったんですよ。(関川容疑者の)面倒をみたけど、みられなくなった。働かないで…仕事をコロコロ変える
実は関川容疑者、数年前まで宮本容疑者とは別の女性や子供と一緒に家族で暮らしていたのだ。
関川容疑者の元妻の祖父:(子どもの)面倒見ているのは見たことなかった(Q.子どもがいても接してないということ?)そうそう、そういう関係。(子どもに)未練があれば、働いてお金稼いでくる
当時、子どもと自ら接することはほとんどなく、しつけなどには関心がなかったという関川容疑者。度を超した「しつけ」ではないのだとすれば、望愛ちゃんへの一連の行為とは何だったのだろうか?
逮捕後、関川容疑者は「お漏らしをしたので、寒い思いをさせれば言うことを聞くだろうと思った」という趣旨の供述をしている。
言うことを聞かせるため…望愛ちゃんを命を奪うほどの寒さにさらしたというのだ。
事件を受け、青森県は2023年6月以降、児童相談所に2度にわたり虐待を知らせる「通告」を受けていたものの、親子と1回面接しただけで対応を終えていたことを明らかにした。
その理由について、八戸児童相談所の細越亜紀子所長は16日午前、「言い訳のように捉えられると非常にあれなんですが、他にケガをしているお子さんの通告が相次いでおりまして、どうしてもそちらの方を優先してしまったというところはあります」と話した。(「イット!」 2月16日放送より)