京都市の寺に現れた人物が、復興への思いが込められた募金に手を伸ばした。その瞬間を防犯カメラが捉えていた。
寺の本堂にいる上下黒っぽい服を着た人物が、募金が置かれた台に手を伸ばした。
その直後、紙幣のようなものを手にしまい込んだ。
事件は2月16日午後2時ごろ、京都市左京区の寺で起きた。
問題の人物は本堂に現れると、さい銭を入れた。その後、能登半島地震の募金台の前に移動し、置いてあった現金を盗んだとみられている。
勝林院 輪番 天納玄雄さん:(募金された)1000円札が1枚乗っていて、それが飛んでいかないように木の文鎮のような物で押さえていたんですけれども、それ(1000円札)がなくなっていましたので…。
問題の人物が近づく前の募金台は、立ち去った後と比べると、札のようなものが消えているように見える。
この人物はいったんその場から離れたが、約1分後に再び募金台の前に来て、左手を伸ばした。
さらにここから十数秒後、またも募金台の前へ来ると、掲示物を読むふりをしながら3回目、4回目…。そして5分以上、本堂内を歩き回った後、“お気に入りの場所”へ来てまた手を伸ばした。
募金台にあった現金を5回盗んだとみられるこの人物。
寺の関係者によると、奥にあったさい銭もなくなっていて、被害額は合計で2000円近くになるという。警察は窃盗事件として捜査している。(「イット!」2月20日放送)