MBSテレビは、28日深夜放送のドキュメンタリー『映像’24』枠で、大阪・北新地の放火殺人事件の被害者遺族の姿を追った『兄から妹へ~北新地放火殺人・遺族の2年~』を放送する(深0:50~1:50 ※関西ローカル)。

【写真】北新地放火殺人事件で犠牲になった西澤弘太郎院長

2021年12月、北新地の「西梅田こころとからだのクリニック」で起きた放火殺人事件。容疑者を含む26人が亡くなった。犠牲者のなかには院長の西澤弘太郎さん(当時49歳)もいた。

番組を制作するディレクター(当時入社1年目)が西澤院長の妹の伸子さんに出会ったのは事件から3ヶ月後。最初の印象は「明るい人」だった。伸子さんは事件直後から自分にできることを考え、クリニックの元患者と交流を続け、メディアとも向き合ってきた。「悩んでばかりいても仕方ない、兄はきっと私に笑っていてほしいだろう」そんな思いだったという。

一方で、容疑者死亡で事件の動機はわからないまま。信子さんはその手がかりを得ようと、2019年に起きた京都アニメーション放火殺人事件の裁判を傍聴する。70人が死傷した同事件で、被告の男は一命をとりとめた。

傍聴を終えて伸子さんは号泣。そして大量殺人を起こした2人の男の共通点を見つけた。伸子さんが出した一つの答えは加害者支援の道だった。被害者に寄り添い続けながら、罪を犯した加害者の心の奥を知ろうする、犯罪被害者・伸子さんの2年間の歩みを伝える。