京都アニメーション放火殺人事件で京都地裁から死刑判決を受けた青葉真司被告(45)の弁護側が26日、控訴した。「心配していたが残念だ」「本人の意思なのだろうか」。遺族からは怒りや疑問の声が漏れた。
大野萌さん=当時(21)=の祖父は死刑判決に胸をなで下ろしていたが、再び裁判が開かれて逆転無罪となる可能性もあることに不安や怒りを感じた。祖母は控訴を知り、涙を流したという。祖父は「絶対に弁護側の判断だと思う」とも話した。
寺脇(池田)晶子さん=同(44)=の夫(51)も、控訴が被告本人の意向であれば「当然の権利」とした一方で、本人の気持ちも含めて熟慮した上での判断だったのか疑問を呈した。