発生から6日目となった能登半島地震では、死者が100人確認されました。また石川県穴水町では土砂崩れで、今も9人が生き埋めになっていることが分かりました。穴水町から中継です。
避難所にもなっている穴水町役場からお伝えします。土砂崩れの現場は、ここからおよそ1キロ離れた場所で起きました。
現場では午前9時から消防による救出活動が始まりました。およそ30人ほどで作業にあたっています。
そして9時の段階では重機2台を使って、作業がはじまりましたが、いまは人によるスコップでの作業となっています。先ほど10時20分ごろには、ブルーシートにくるまれた状態で、人が救急車に運ばれていく様子が確認できました。
こちらは先ほど非常に強い雨が降り、再び土砂崩れが起きる危険性も高まっています。救出活動も中断が余儀なくされいて、さらに慎重さが求められています。
こうした中、石川県は先ほど地震による死者が100人になったと発表しました。このほか安否不明者として211人が公表されています。
また孤立も続いていて、輪島市と珠洲市でそれぞれ少なくとも14地区、このほか4つの市と町で複数の集落が孤立状態となっています。
石川県内15の市と町で57か所の避難所が開設され、あわせて3万1451人が避難しています。
発生から6日目、いまも余震が相次いでいます。
きょう午前5時26分には穴水町で震度5強を観測。1日からきょう午前8時までに、能登半島周辺を震源とした震度1以上の地震は1000回を超えています。
また県は支援物資を円滑に被災地に届けるため、のと里山海道について、あすから当分の間一部通行止めにすると発表しました。被災地では相次ぐ揺れや雨が救助活動を妨げる中、懸命な捜索が続けられています。
そしてライフラインへの影響です。北陸電力によりますと、石川県内のおよそ2万4200戸で停電が続いています。
▼輪島市でおよそ1万戸、▼珠洲市でおよそ7400戸、▼能登町でおよそ3300戸、▼穴水町でおよそ2700戸、▼七尾市でおよそ630戸、▼羽咋市でおよそ120戸で停電が続いています。
復旧のめどは依然立っていないということです。
また通信障害については、石川県の珠洲市、輪島市、七尾市、穴水町、能登町の一部で携帯電話が利用できない、または利用しづらい状況が続いています。