皇后さまがきょう(9日)、還暦・60歳の誕生日を迎えられました。【写真を見る】皇后さま還暦に「また新たな気持ちで一歩を」深い感謝と共に抱負つづる文書で感想を公表し「深い感謝」を示されると共に、「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出したい」と抱負を述べられました。還暦迎え「また新たな気持ちで一歩を」皇后さまは誕生日の感想で60年の人生を振り返り、「この世に生を受けてから私を慈しみ育ててくれた両親を始め、家族や友人、先生方、そして今までお世話になった全ての方に深く感謝いたします」とつづられました。

そのうえで「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出し、努力を重ねながら、この先の人生を歩んでいくことができれば」と抱負を記されました。結婚30年「心から感謝」両陛下は今年、結婚30年の節目を迎えられました。皇后さまは皇室という慣れない環境の中で2004年に適応障害と診断され、公務がままならない日々もありましたが、この30年について「上皇上皇后両陛下の温かいお導きの下で、天皇陛下に常に優しくお支えいただき、また、ほかにも多くの方々に助けられ、見守っていただきながら、今日の日を迎えることができましたことに心から感謝しております」と述べられました。2つの大震災「大きな衝撃と深い悲しみ」30年の間の出来事として、1995年に発生した阪神淡路大震災と、2011年の東日本大震災について触れ、「このことは大きな衝撃と深い悲しみを持って受け止めなくてはならない現実」だったと振り返られました。今年、両陛下は地方公務として北海道、岩手、石川、鹿児島を訪問されています。このうち、岩手県で陸前高田市などの被災地を訪れた際の様子について、皇后さまは「被災地の皆さんが、幾多の困難を抱えながらも弛(たゆ)みない努力を続けてこられた姿に心を打たれました」と記されました。21年ぶり海外への親善訪問も誕生日にあたり宮内庁が公開した映像では、ご一家で今年6月に両陛下がインドネシアを公式訪問した際の思い出の品をご覧になる様子が映されています。手に取っている紺色の布地はインドネシア特産の「バティック」で、皇后さまが大統領夫人と会見された際に試着し、その後、夫人から贈られたものだということです。皇后さま「ありがとうございます テレマカシー」訪問当時、試着した際には現地の言葉で感謝を伝え、満面の笑みを見せられていた皇后さま。このインドネシア訪問は、皇后さまにとって21年ぶりの外国への親善訪問となりました。皇后さまは「当初は不安もありました」と率直な気持ちをつづると共に、「現地での交流を通じて、インドネシアの人々の心の温かさや優しさ、そして、日本の人々や文化に対して抱いてくれている敬いや親しみの気持ちを肌で感じ、日本とインドネシアの間で長年にわたって培われてきた友好の輪の広がりを実感することができました」と振り返られました。「令和流のおもてなし」も秋にはコロナ禍で見送られていた、外国の首脳との昼食会も再開されました。この際、「こうした昼食会で和食を」との両陛下の発案で初めて乾杯酒に日本酒が用いられたり、オードブルに手まり寿司が出されたりするなど、「令和流のおもてなし」が垣間見えるようになっています。22歳の愛子さま「私たちを助けてくれるように」学習院大学文学部4年となった長女の愛子さまについては「今は卒業論文の提出が間近に迫って忙しそうにしています」と近況を記されました。そのうえで、「まだあどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろな時に私たちを助けてくれるようにもなってきたと感じます」と成長ぶりをつづられました。約4年ぶりの地方静養ではハプニングもご一家にとっておよそ4年ぶりの地方静養も実現し、4月には栃木県の御料牧場に、8月には那須御用邸に滞在されました。牧場内を散策された際には、ちょっとしたハプニングもー天皇陛下「あそこにちょっと桜が少し」皇后さま「ごっつんこ」陛下が指した桜を見ようと皇后さまが顔を寄せたところ、両陛下の頭がぶつかり合い弾けんばかりの笑顔を見せられました。皇后さまは地方での静養について、「豊かな自然の中で、ゆっくりと心安らぐ日々を過ごすことができたことは嬉しいことでした」と述べられました。医師団見解「依然として体調に波」医師団は皇后さまの体調について「依然として波があり、大きい行事の後や行事が続いた場合には疲れがしばらく残ることもある」との見解を公表しました。そのうえで、「疲れが残らないよう散策などの運動や気分転換のための時間を含め、十分な休息をとっていただきたい」との要望を示しました。皇居ではきょう誕生日行事皇居では午前中から誕生日の行事が続きます。秋篠宮ご夫妻ら皇族方や宮内庁長官ら幹部職員、衆参両院議長などから祝賀を受ける予定で、コロナの規制緩和を受けて去年よりも出席の範囲は広がっているということです。また、午後には両陛下で東京・元赤坂の仙洞御所を訪れ、上皇ご夫妻に挨拶をされる予定です。
皇后さまがきょう(9日)、還暦・60歳の誕生日を迎えられました。
【写真を見る】皇后さま還暦に「また新たな気持ちで一歩を」深い感謝と共に抱負つづる文書で感想を公表し「深い感謝」を示されると共に、「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出したい」と抱負を述べられました。還暦迎え「また新たな気持ちで一歩を」皇后さまは誕生日の感想で60年の人生を振り返り、「この世に生を受けてから私を慈しみ育ててくれた両親を始め、家族や友人、先生方、そして今までお世話になった全ての方に深く感謝いたします」とつづられました。

そのうえで「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出し、努力を重ねながら、この先の人生を歩んでいくことができれば」と抱負を記されました。結婚30年「心から感謝」両陛下は今年、結婚30年の節目を迎えられました。皇后さまは皇室という慣れない環境の中で2004年に適応障害と診断され、公務がままならない日々もありましたが、この30年について「上皇上皇后両陛下の温かいお導きの下で、天皇陛下に常に優しくお支えいただき、また、ほかにも多くの方々に助けられ、見守っていただきながら、今日の日を迎えることができましたことに心から感謝しております」と述べられました。2つの大震災「大きな衝撃と深い悲しみ」30年の間の出来事として、1995年に発生した阪神淡路大震災と、2011年の東日本大震災について触れ、「このことは大きな衝撃と深い悲しみを持って受け止めなくてはならない現実」だったと振り返られました。今年、両陛下は地方公務として北海道、岩手、石川、鹿児島を訪問されています。このうち、岩手県で陸前高田市などの被災地を訪れた際の様子について、皇后さまは「被災地の皆さんが、幾多の困難を抱えながらも弛(たゆ)みない努力を続けてこられた姿に心を打たれました」と記されました。21年ぶり海外への親善訪問も誕生日にあたり宮内庁が公開した映像では、ご一家で今年6月に両陛下がインドネシアを公式訪問した際の思い出の品をご覧になる様子が映されています。手に取っている紺色の布地はインドネシア特産の「バティック」で、皇后さまが大統領夫人と会見された際に試着し、その後、夫人から贈られたものだということです。皇后さま「ありがとうございます テレマカシー」訪問当時、試着した際には現地の言葉で感謝を伝え、満面の笑みを見せられていた皇后さま。このインドネシア訪問は、皇后さまにとって21年ぶりの外国への親善訪問となりました。皇后さまは「当初は不安もありました」と率直な気持ちをつづると共に、「現地での交流を通じて、インドネシアの人々の心の温かさや優しさ、そして、日本の人々や文化に対して抱いてくれている敬いや親しみの気持ちを肌で感じ、日本とインドネシアの間で長年にわたって培われてきた友好の輪の広がりを実感することができました」と振り返られました。「令和流のおもてなし」も秋にはコロナ禍で見送られていた、外国の首脳との昼食会も再開されました。この際、「こうした昼食会で和食を」との両陛下の発案で初めて乾杯酒に日本酒が用いられたり、オードブルに手まり寿司が出されたりするなど、「令和流のおもてなし」が垣間見えるようになっています。22歳の愛子さま「私たちを助けてくれるように」学習院大学文学部4年となった長女の愛子さまについては「今は卒業論文の提出が間近に迫って忙しそうにしています」と近況を記されました。そのうえで、「まだあどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろな時に私たちを助けてくれるようにもなってきたと感じます」と成長ぶりをつづられました。約4年ぶりの地方静養ではハプニングもご一家にとっておよそ4年ぶりの地方静養も実現し、4月には栃木県の御料牧場に、8月には那須御用邸に滞在されました。牧場内を散策された際には、ちょっとしたハプニングもー天皇陛下「あそこにちょっと桜が少し」皇后さま「ごっつんこ」陛下が指した桜を見ようと皇后さまが顔を寄せたところ、両陛下の頭がぶつかり合い弾けんばかりの笑顔を見せられました。皇后さまは地方での静養について、「豊かな自然の中で、ゆっくりと心安らぐ日々を過ごすことができたことは嬉しいことでした」と述べられました。医師団見解「依然として体調に波」医師団は皇后さまの体調について「依然として波があり、大きい行事の後や行事が続いた場合には疲れがしばらく残ることもある」との見解を公表しました。そのうえで、「疲れが残らないよう散策などの運動や気分転換のための時間を含め、十分な休息をとっていただきたい」との要望を示しました。皇居ではきょう誕生日行事皇居では午前中から誕生日の行事が続きます。秋篠宮ご夫妻ら皇族方や宮内庁長官ら幹部職員、衆参両院議長などから祝賀を受ける予定で、コロナの規制緩和を受けて去年よりも出席の範囲は広がっているということです。また、午後には両陛下で東京・元赤坂の仙洞御所を訪れ、上皇ご夫妻に挨拶をされる予定です。
文書で感想を公表し「深い感謝」を示されると共に、「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出したい」と抱負を述べられました。
皇后さまは誕生日の感想で60年の人生を振り返り、「この世に生を受けてから私を慈しみ育ててくれた両親を始め、家族や友人、先生方、そして今までお世話になった全ての方に深く感謝いたします」とつづられました。
そのうえで「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出し、努力を重ねながら、この先の人生を歩んでいくことができれば」と抱負を記されました。
両陛下は今年、結婚30年の節目を迎えられました。
皇后さまは皇室という慣れない環境の中で2004年に適応障害と診断され、公務がままならない日々もありましたが、この30年について「上皇上皇后両陛下の温かいお導きの下で、天皇陛下に常に優しくお支えいただき、また、ほかにも多くの方々に助けられ、見守っていただきながら、今日の日を迎えることができましたことに心から感謝しております」と述べられました。
30年の間の出来事として、1995年に発生した阪神淡路大震災と、2011年の東日本大震災について触れ、「このことは大きな衝撃と深い悲しみを持って受け止めなくてはならない現実」だったと振り返られました。
今年、両陛下は地方公務として北海道、岩手、石川、鹿児島を訪問されています。
このうち、岩手県で陸前高田市などの被災地を訪れた際の様子について、皇后さまは「被災地の皆さんが、幾多の困難を抱えながらも弛(たゆ)みない努力を続けてこられた姿に心を打たれました」と記されました。
誕生日にあたり宮内庁が公開した映像では、ご一家で今年6月に両陛下がインドネシアを公式訪問した際の思い出の品をご覧になる様子が映されています。
手に取っている紺色の布地はインドネシア特産の「バティック」で、皇后さまが大統領夫人と会見された際に試着し、その後、夫人から贈られたものだということです。
皇后さま「ありがとうございます テレマカシー」
訪問当時、試着した際には現地の言葉で感謝を伝え、満面の笑みを見せられていた皇后さま。
このインドネシア訪問は、皇后さまにとって21年ぶりの外国への親善訪問となりました。
皇后さまは「当初は不安もありました」と率直な気持ちをつづると共に、「現地での交流を通じて、インドネシアの人々の心の温かさや優しさ、そして、日本の人々や文化に対して抱いてくれている敬いや親しみの気持ちを肌で感じ、日本とインドネシアの間で長年にわたって培われてきた友好の輪の広がりを実感することができました」と振り返られました。
秋にはコロナ禍で見送られていた、外国の首脳との昼食会も再開されました。この際、「こうした昼食会で和食を」との両陛下の発案で初めて乾杯酒に日本酒が用いられたり、オードブルに手まり寿司が出されたりするなど、「令和流のおもてなし」が垣間見えるようになっています。
学習院大学文学部4年となった長女の愛子さまについては「今は卒業論文の提出が間近に迫って忙しそうにしています」と近況を記されました。
そのうえで、「まだあどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろな時に私たちを助けてくれるようにもなってきたと感じます」と成長ぶりをつづられました。
ご一家にとっておよそ4年ぶりの地方静養も実現し、4月には栃木県の御料牧場に、8月には那須御用邸に滞在されました。
牧場内を散策された際には、ちょっとしたハプニングもー
天皇陛下「あそこにちょっと桜が少し」皇后さま「ごっつんこ」
陛下が指した桜を見ようと皇后さまが顔を寄せたところ、両陛下の頭がぶつかり合い弾けんばかりの笑顔を見せられました。
皇后さまは地方での静養について、「豊かな自然の中で、ゆっくりと心安らぐ日々を過ごすことができたことは嬉しいことでした」と述べられました。
医師団は皇后さまの体調について「依然として波があり、大きい行事の後や行事が続いた場合には疲れがしばらく残ることもある」との見解を公表しました。
そのうえで、「疲れが残らないよう散策などの運動や気分転換のための時間を含め、十分な休息をとっていただきたい」との要望を示しました。
皇居では午前中から誕生日の行事が続きます。
秋篠宮ご夫妻ら皇族方や宮内庁長官ら幹部職員、衆参両院議長などから祝賀を受ける予定で、コロナの規制緩和を受けて去年よりも出席の範囲は広がっているということです。