茨城県日立市役所前広場と東海村役場に車が突っ込んだ事件で、日立市の事件の際、益子泰(ゆたか)容疑者(53)(日立市久慈町)と同乗していた70歳代の母親が「暴走を止めようとしたが、止められなかった」という趣旨の話をしていることが捜査関係者への取材で分かった。
県警は8日、村役場に対する建造物損壊容疑で、益子容疑者を送検した。
6日午後1時頃に日立市役所前広場で暴走し、3人をはねた車は益子容疑者の母親名義で、現場から逃走後、益子容疑者の自宅アパート駐車場で発見され、助手席には母親が乗っていた。捜査関係者によると、母親は県警の事情聴取に「日立市役所に行く予定はなかった」という趣旨の話もしており、県警が事件の経緯などを調べている。
また県警は8日午後、益子容疑者の自宅を同容疑で捜索した。