他人に使わせる目的で銀行口座を開設し、キャッシュカードをだまし取ったとして、埼玉県警の警察学校に通う生徒の男が詐欺の疑いで逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、埼玉県警の巡査の男(20)です。巡査の男は埼玉県警に入る直前の今年3月、当時18歳の男性とともに、他人に使わせる目的にもかかわらず、自分たちが利用すると装って都内の金融機関で銀行口座を開設し、キャッシュカード1枚をだまし取った疑いがもたれています。
警察によりますと、開設された口座は別の詐欺事件で使用されていて、中学時代の後輩で共犯の当時18歳の男性が「先輩に言われて開設した口座にお金を振り込み、だまされた人がいるとの文書が届いた」と警察に伝えたことで事件が発覚しました。
男性はすでに詐欺の疑いで書類送検されています。
巡査の男は取り調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているということで、警察はほかにも共犯者がいないかなど詳しく調べています。
巡査の男は今年4月に埼玉県警に採用された警察学校の現役の生徒で、埼玉県警は「警察官が逮捕されたことは重く受け止めています。捜査結果を踏まえて厳正に対応いたします」とコメントしています。