SNS上で、プロ野球日本シリーズのチケットを持っていると騙り、譲渡を依頼してきた人からチケット料金を騙し取るという手口の詐欺が相次いでいる。実際に被害に遭ったという阪神ファンの女性に話を聞いた。
【写真5枚】被害にあった女性と「チケット詐欺師」とのメッセージのやり取り日本シリーズのチケットは、リセールサイトで定価の10倍近い高値で転売されているのが現状だ。取材に応じた女性は、X(旧Twitter)でチケットを余らせている人を探していたという。

すると「定価+手数料で譲ります」という投稿者Aを発見。女性は事前抽選で全て外れてしまったことや、譲ってほしい旨をメッセージで伝えた。するとAは「それは残念でしたね、3枚までお譲り可能です!」と返信。1枚分の5000円をPayPayで送金するよう指示してきた。女性が送金を完了させ、チケットの受け渡しに関してメッセージを送ったところ、既読がついたものの返事はなくブロック(連絡が取れないようにすること)されたという。女性は別のアカウントから「チケットがもらえないなら返金してほしい」とメッセージを送ったが、やはり返事はなかった。「書き込みを信用してしまった自分にも非はありますが…。とにかくお金を返してほしいです」と女性。すでに警察に相談し、被害届も提出したという。その後もAはX上で投稿を続けていたが、27日午前時点でアカウントが表示されなくなっており、アカウントが凍結されたか、自ら削除した可能性がある。「PayPay先払いはほぼ詐欺」Xでは、10月下旬から「被害に遭った」という投稿が急増。中には数万円の被害を訴える人もいた。これに対して注意喚起する投稿も増えてきている。詐欺かどうかの判断基準として、・過去に野球ファンらしき投稿がない・リセールサイトなどを通さずPayPayなどで直接先払いするよう指示してくる…といったものが目立つ。一方で、信用させるために他人の身分証やチケットの写真を送ってくるケースもある。前述のAも、無関係の人の投稿からチケットの写真を盗用し、自分が本当にチケットを持っていると見せかけるために、投稿やメッセージで利用していた。Aに写真を悪用されたというオリックスファンの男性は「チケット写真を詐欺目的で使われるなんて想像もしていなかったし、怖い。せっかくの関西ダービーで、こんな詐欺が多発するのは残念だし悲しい」と話す。(まいどなニュース・小森 有喜)
日本シリーズのチケットは、リセールサイトで定価の10倍近い高値で転売されているのが現状だ。取材に応じた女性は、X(旧Twitter)でチケットを余らせている人を探していたという。
すると「定価+手数料で譲ります」という投稿者Aを発見。女性は事前抽選で全て外れてしまったことや、譲ってほしい旨をメッセージで伝えた。するとAは「それは残念でしたね、3枚までお譲り可能です!」と返信。1枚分の5000円をPayPayで送金するよう指示してきた。
女性が送金を完了させ、チケットの受け渡しに関してメッセージを送ったところ、既読がついたものの返事はなくブロック(連絡が取れないようにすること)されたという。女性は別のアカウントから「チケットがもらえないなら返金してほしい」とメッセージを送ったが、やはり返事はなかった。
「書き込みを信用してしまった自分にも非はありますが…。とにかくお金を返してほしいです」と女性。すでに警察に相談し、被害届も提出したという。その後もAはX上で投稿を続けていたが、27日午前時点でアカウントが表示されなくなっており、アカウントが凍結されたか、自ら削除した可能性がある。
Xでは、10月下旬から「被害に遭った」という投稿が急増。中には数万円の被害を訴える人もいた。
これに対して注意喚起する投稿も増えてきている。詐欺かどうかの判断基準として、
・過去に野球ファンらしき投稿がない
・リセールサイトなどを通さずPayPayなどで直接先払いするよう指示してくる
…といったものが目立つ。
一方で、信用させるために他人の身分証やチケットの写真を送ってくるケースもある。前述のAも、無関係の人の投稿からチケットの写真を盗用し、自分が本当にチケットを持っていると見せかけるために、投稿やメッセージで利用していた。
Aに写真を悪用されたというオリックスファンの男性は「チケット写真を詐欺目的で使われるなんて想像もしていなかったし、怖い。せっかくの関西ダービーで、こんな詐欺が多発するのは残念だし悲しい」と話す。
(まいどなニュース・小森 有喜)