7日から3連休。お弁当を持ってお出かけするという人も多いのではないでしょうか?でも、この時期のお弁当は、注意が必要だそうです。
食欲の秋、行楽の秋。しかし、秋は“食中毒”に注意が必要です。 厚生労働省がまとめた、過去3年間の月ごとの食中毒の発生件数をみてみると、10月が最も多いことがわかります。 なぜ、10月に多いのか?保健所に聞いてみると…。 「7~9月は夏の暑さが際立っていたところで温度管理に気をつけていた部分があると思うんですけども、少し涼しくなってきた時期に温度管理が不十分になる」(名古屋市保健所 中居慎吾さん) 涼しくなったことで、夏場より食材の温度管理が疎かになり、食中毒が増えてしまうということです。
また、お出かけの機会が増える行楽シーズンでは、弁当の温度管理に特に注意が必要だといいます。 「朝作った後ですね、しっかり冷やしていただいて菌が増えやすい温度帯というのを避けていただくってことが非常に重要なってくるかなと思います。あとは保冷剤、そういったものを使って、しっかりフォローしながら、持ち運んでいただいて、なるべく早く喫食していただく。そういったことに気をつけていただければと思います」(名古屋市保健所 中居さん)
愛知県安城市の名鉄・桜井駅のすぐ近くにある弁当店「みつばち食堂」。 店長の櫻庭さんは、女子バレーボール「デンソーエアリービーズ」の元寮母さん! 1年前にオープンした店では、選手の食事をサポートしてきた経験を活かし、栄養バランスを重視した“お弁当”と“お総菜”を販売しています。 「いまは、食中毒がすごく怖くて。お客さまに安心して食べてもらえるように、リスクをなるべく減らす調理方法や保存方法にすごく気を使っています」(みつばち食堂 櫻庭店長)
そんな、櫻庭さんのお店で、特に気をつけているのが…。 「食中毒の発生しやすい温度帯があって、人間でもお風呂に入ると気持ちいいのと一緒で、38℃から42~3℃のお風呂の湯が細菌たちも居心地がよくてどんどん繁殖してしまう温度帯なので、いかにその温度帯を早く通過して出来立てのものを冷やして通過させるのが重要」(みつばち食堂・櫻庭さん) 細菌が増えやすい時間を短くするため、店では、調理ができたら、専用の機械で、すぐに冷ましています。
さらに、お弁当に入れる“おかず”にも、こんな工夫が! 「例えばポテトサラダは、子どもから年配の方まで大好きなものなのでよくうちでも出るが、冬場の間はキュウリを使っているが夏の間はキュウリは水気があるので水気のあるものとマヨネーズがどうしても腐りやすい相性になってしまうので、夏の間は枝豆に変えている」(みつばち食堂・櫻庭仁乃さん)
また、“食中毒予防”と“隠し味”として殺菌作用のある、お酢を使用しているそうです。 「『これ明日の弁当に入れても大丈夫ですか』とか(聞かれますが)、菌が死滅する温度帯があるので75~85度以上で1分、3分の加熱をするだけでも全然違ってくるので、煮物に関しては、再加熱をしてもらって完全に冷ましてからお弁当に詰めてくださいという提案をしたりしている」(みつばち食堂・櫻庭さん) 秋の行楽シーズン。楽しい思い出を台なしにしないためにも、お弁当を持ってお出かけする際は、“食中毒”に十分注意しましょう! (10月6日 15:40~放送 メーテレ『ドデスカ!+』より)