今年6月、福井県大野市の公園でサッカーをしていた男の子が地面から飛び出ていた鉄パイプに膝をぶつけて大けがをする事故がありました。男の子と両親は、市が安全管理を怠ったとして、およそ580万円の損害賠償を求める訴えを福井地裁に起こしました。
6月3日、福井県大野市にある「奥越ふれあい公園」の広場で、サッカーをしていた小学6年生の男の子が地面からおよそ20センチ飛び出た鉄パイプに左膝をぶつけ、15針を縫う大けがをしました。
大野市建設整備課によりますと、鉄パイプは散水用のスプリンクラーが折れたもので、先端部分がギザギザに尖っていたということです。市は当時、スプリンクラーが折れていたことを把握しておらず、事故後に撤去しました。
男の子と両親は、市が安全管理を怠ったとして9月、およそ580万円の損害賠償を求める訴えを福井地裁に起こしました。男の子の左膝は8月上旬に完治しましたが、傷跡が残ったままで、治療のためにサッカーもできず、情緒が極めて不安定になったと主張しています。
訴訟について大野市は「大変申し訳なく思っている。市として誠意を持って対応してきたが、損害賠償請求をされたことは誠に残念。今後の対応については弁護士と協議している」としています。