東京・足立区の寺の住職を納骨堂で殺害したとして逮捕された男女2人が、寺の焼却炉の中にガソリンが入った複数のペットボトルを置いたとみられることがわかりました。
殺人などの疑いで逮捕されたのは、石材会社社長で千葉県鎌ケ谷市の斉藤竜太容疑者(50)と役員で練馬区の青木淳子容疑者(63)です。
斉藤容疑者らは今年7月22日の深夜、車で足立区の源証寺を訪れ、午後11時ごろ、納骨堂に侵入したうえ、店舗で購入した練炭28個に火をつけて放置し、翌朝、納骨堂に入った住職の大谷忍昌さん(70)を一酸化炭素中毒に陥らせ殺害したなどの疑いがもたれています。
警視庁によりますと、大谷さんの60代の妻、40代の次女、10代の孫も体調不良を訴え、病院に搬送されたということです。
その後の捜査関係者への取材で、寺の敷地内の納骨堂の近くにある焼却炉の中からガソリン入りの複数のペットボトルが見つかっていたことがわかりました。
斉藤容疑者は事件の数日前にガソリンを複数の店舗で購入し、ペットボトル入れて犯行に及んだとみられ、大谷さんが焼却炉で物を燃やす際に爆発させる狙いがあったとみられています。
警視庁は斉藤容疑者らの認否を明らかにしていませんが、強い殺意を持ち大谷さんを確実に殺害するため、複数の計画を立てていたとみて調べています。