北海道弟子屈町の高齢者施設に入居していた佐藤基次容疑者(79歳)は、同じ施設に入居していた100歳代の寝たきりの女性に性的暴行を加えたとして不同意性交の疑いで逮捕された。犯行は9月7日午後9時30分ごろとされており、犯行後容体が急変した女性は運ばれた病院で8日午前1時ごろ死亡した。北海道警は性的暴行と死亡の因果関係を含め慎重に捜査している。 「全室が個室で外からの鍵はかけていませんでした」 国勢調査では65歳以上の高齢独居世帯は2000年の303万世帯から2020年には672万世帯と倍増したというデータが公表されている。身寄りのない高齢者が増加傾向にある中、介護業界は深刻な人手不足が叫ばれ続けている。そんな中、凄惨な事件が起きてしまった。

現場は、日本でもっとも透明度の高い湖である摩周湖や道東の秘湯として親しまれる川湯温泉など、多くの観光名所を有する北海道弟子屈町にある高齢者福祉施設。社会部記者が語る。 透明度の高い摩周湖 「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
北海道弟子屈町の高齢者施設に入居していた佐藤基次容疑者(79歳)は、同じ施設に入居していた100歳代の寝たきりの女性に性的暴行を加えたとして不同意性交の疑いで逮捕された。犯行は9月7日午後9時30分ごろとされており、犯行後容体が急変した女性は運ばれた病院で8日午前1時ごろ死亡した。北海道警は性的暴行と死亡の因果関係を含め慎重に捜査している。
「全室が個室で外からの鍵はかけていませんでした」 国勢調査では65歳以上の高齢独居世帯は2000年の303万世帯から2020年には672万世帯と倍増したというデータが公表されている。身寄りのない高齢者が増加傾向にある中、介護業界は深刻な人手不足が叫ばれ続けている。そんな中、凄惨な事件が起きてしまった。

現場は、日本でもっとも透明度の高い湖である摩周湖や道東の秘湯として親しまれる川湯温泉など、多くの観光名所を有する北海道弟子屈町にある高齢者福祉施設。社会部記者が語る。 透明度の高い摩周湖 「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「全室が個室で外からの鍵はかけていませんでした」 国勢調査では65歳以上の高齢独居世帯は2000年の303万世帯から2020年には672万世帯と倍増したというデータが公表されている。身寄りのない高齢者が増加傾向にある中、介護業界は深刻な人手不足が叫ばれ続けている。そんな中、凄惨な事件が起きてしまった。

現場は、日本でもっとも透明度の高い湖である摩周湖や道東の秘湯として親しまれる川湯温泉など、多くの観光名所を有する北海道弟子屈町にある高齢者福祉施設。社会部記者が語る。 透明度の高い摩周湖 「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
国勢調査では65歳以上の高齢独居世帯は2000年の303万世帯から2020年には672万世帯と倍増したというデータが公表されている。身寄りのない高齢者が増加傾向にある中、介護業界は深刻な人手不足が叫ばれ続けている。そんな中、凄惨な事件が起きてしまった。

現場は、日本でもっとも透明度の高い湖である摩周湖や道東の秘湯として親しまれる川湯温泉など、多くの観光名所を有する北海道弟子屈町にある高齢者福祉施設。社会部記者が語る。 透明度の高い摩周湖 「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
国勢調査では65歳以上の高齢独居世帯は2000年の303万世帯から2020年には672万世帯と倍増したというデータが公表されている。身寄りのない高齢者が増加傾向にある中、介護業界は深刻な人手不足が叫ばれ続けている。そんな中、凄惨な事件が起きてしまった。
現場は、日本でもっとも透明度の高い湖である摩周湖や道東の秘湯として親しまれる川湯温泉など、多くの観光名所を有する北海道弟子屈町にある高齢者福祉施設。社会部記者が語る。 透明度の高い摩周湖 「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
現場は、日本でもっとも透明度の高い湖である摩周湖や道東の秘湯として親しまれる川湯温泉など、多くの観光名所を有する北海道弟子屈町にある高齢者福祉施設。社会部記者が語る。
透明度の高い摩周湖 「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
透明度の高い摩周湖 「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
透明度の高い摩周湖
透明度の高い摩周湖

「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」 現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「佐藤容疑者は100歳代の女性に無理矢理性交した疑いで逮捕されています。犯行を目撃した施設のスタッフが佐藤容疑者を部屋に戻した後に、女性は容体が急変し、病院に運ばれましたが、死亡しました。司法解剖の結果は病死で、事件との因果関係や動機を道警は詳しく調べています」
現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。 「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
現場となった高齢者福祉施設は、JAが運営していた。施設の担当者が言う。
「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」 事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「全室個室で外からの鍵はかけていませんでした。なので本人の意思でどの時間帯でも部屋を出ることができました。事件をうけて対策を取ることはすでに決まっていますが、詳細については回答を差し控えております」
事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより) 佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより)
事件が起きた高齢者施設。HPには『「安全」「快適」の質の高い介護サービスを提供します』と書かれていた(施設HPより)

佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。 「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
佐藤容疑者は同施設に入居する前から弟子屈町で生活をしており、40年ほど前は家族と幸せそうな時期もあったそうだ。当時の知人が語る。
「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」 「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「いつも笑っているようなやつだったな。当時は川湯温泉街で1、2番を争う高級旅館の番頭をしていたよ。懐石料理とか出している和風の宿で値段も高かったね。まだバブルが弾ける直前くらいのころで、温泉街にも流れ者っていうのか、どこかの街から流れてきた人間が多くいた時代でね。人手も年中足りなかったから仕事もあったし、それでちょっと働いて、気付いたらまたどこかに流れていなくなってるってことがよくあったんだ。佐藤もそういう流れ者だったと思う。ただ、当時は家族がいて、娘が美人だった記憶もあるよ」
「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「基次だ。知ってるやつだ」 川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。 「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
川湯温泉街で飲食店を営む店主は、父親が佐藤容疑者と飲み友達だったとのことで当時のことをよく知っていた。
「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」 高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「事件の報道を見て親が『基次だ。知ってるやつだ』って言っていたので話は聞いています。もともと旅館の番頭をやっていたので、近所で顔だけは知っているという人は多いそうです。番頭ってカウンターだけでなく旅館の前に立って車の誘導なんかもやるので、行き交う町の人は顔見知りだったりするんですよ」
高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。 「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
高級旅館の番頭として働いていた佐藤容疑者は、仕事が終わると夜な夜な温泉街で飲み歩いていたようで、この飲食店店主の父親もたびたび飲み屋で顔をあわせていたという。
「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出) 川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「当時は羽振りがよかったようでかなりのお金を使っていたようです。スナックとかに頻繁に飲みに来ては、スナックで働いている女性を連れて帰ることもあったみたいです。そのころは家族がいたのかどうかは知りませんが、旅館組合が共同で借り上げている寮のような集合住宅に住んでいたそうです。飲み屋では評判がよかったという話ですが、番頭の給料では払えないようなお金の使い方をしていたため“よくない噂”も聞きました」(前出)
川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
川湯温泉の源でもある硫黄山 そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
川湯温泉の源でもある硫黄山
川湯温泉の源でもある硫黄山

そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。 「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
そうした“噂”が広まった後に川湯温泉街から姿を消した佐藤容疑者だったが、その後も弟子屈町内では暮らしていたようだ。近隣の住民が語る。
「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」 高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「施設に入る前は川湯温泉街からも近い距離の町営の住宅で暮らしていました。いつのころかはわかりませんが、奥さんも子どももいなくなっていて独り身だったと聞いています」
高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではない かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。 「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
かつては川湯温泉の飲み屋街を闊歩していた佐藤容疑者が辿り着いたのが、今回の事件を起こした高齢者施設だった。道内の介護施設で働く男性が語る。
「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」 北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「これまで高齢者福祉施設での事件となると職員による入居者に対する虐待事件などが多かったのですが、昨今は入居者による傷害事件やトラブルも増加しています。高齢化が進む一方で高齢者施設や介護現場は慢性的な人手不足に陥っています。施設が大きくて立派でも、実際は職員の目が行き届いていないということはままあります」
北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
北海道警本部(撮影/集英社オンライン) 介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
北海道警本部(撮影/集英社オンライン)
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介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。 「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
介護業界に詳しいジャーナリストの甚野博則氏も昨今の高齢者施設での性犯罪、異性トラブルについてこう語った。
「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」 100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「介護現場において高齢者の異性に対するトラブルは珍しいことではありません。最も多いのが、男性利用者が女性の介護職員に性的ハラスメントを行うことですが、他にも女性利用者の布団の中に男性利用者が潜り込んでしまって騒動になったケースもある。高齢者の中には認知症の方も多く、また高齢であっても性的欲求は人それぞれ。施設側は要介護者の日常の言動や、これまでの生活環境などを踏まえた上での対応が求められますが、十分ではなかった可能性もある」
100歳を超え、施設で過酷な最期を迎えた被害者やその遺族が不憫でならない。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件や高齢者施設にまつわる性犯罪、トラブルについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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