東京・奥多摩の山中で60代の男性が遭難し、2日後のきょう午前に発見され、病院に運ばれました。今年の夏の山岳遭難の件数は過去最多を記録していて、警視庁が注意を呼びかけています。
警視庁によりますと、おととい夜、60代の男性の家族から「登山をするため奥多摩に行ったが、夜になっても帰ってこない」と110番通報があったということです。
男性はおとといから登山を開始して遭難し、きのうから警視庁・青梅署の山岳救助隊およそ15人が捜索を続けていたところ、きょう午前11時ごろ、奥多摩町日原の山中で魚釣りをしていた別の男性から「誰かが倒れている」と119番通報がありました。
男性はけがをしていましたが、命に別状はなく、警視庁と東京消防庁の山岳救助隊などに救出されて病院に運ばれました。
今年7月から8月に全国で発生した山岳遭難は新型コロナの行動制限の緩和の影響から、統計開始以来、最多の738件で警視庁は「山登りをする際には十分注意してほしい」と呼びかけています。