客の賭け金を海外の「オンラインカジノ」運営事業者に送金するなどし、客が賭博をするのを手助けしたとして、“決済代行業者”が逮捕されました。日本では違法の「オンラインカジノ」。以前、利用していた男性が、“依存”の恐怖を語りました。 ◇“常習賭博ほう助の疑い”で逮捕されたのは、“決済代行業者”の前田由顕容疑者(42)と時田慎也容疑者(42)です。警視庁によりますと、2人は、「オンラインカジノ」の決済代行サービス「スモウペイ」を運営。2021年7月~2022年7月にかけて、国内に住む客18人が入金した賭け金を、「スモウペイ」を通じて海外の運営事業者に送金するなどして、客が賭博をするのを手助けした疑いがもたれています。

「オンラインカジノ」の“決済代行業者”といえば、2022年4月、山口県阿武町から誤って振り込まれた4630万円を田口翔被告が「オンラインカジノ」で使う際に利用したとして話題になりました。電子計算機使用詐欺の罪に問われた田口被告には、懲役3年執行猶予5年の有罪判決が言い渡され、その後、田口被告の弁護人は判決を不服として、即日控訴しています。今回は、「オンラインカジノ」の決済代行業者が“常習賭博のほう助の容疑”で立件されましたが、これは全国で初めてのことです。海外で合法的に運営されていても、「オンラインカジノ」の日本国内での利用は違法となります。海外の「オンラインカジノ」自体は、日本の法律では摘発できないため、海外の運営会社と日本国内の客をつなぐ“決済代行業者”の摘発に踏み切った形です。警視庁は、前田容疑者らを含む「スモウペイ」の運営グループが、海外の「オンラインカジノ」運営事業者から、手数料として21億円以上の利益を得ていたとみています。警視庁によりますと、「スモウペイ」の登録者数は約4万2000人にのぼるということです。 ◇「オンラインカジノ」の客には、国内での利用が“違法”だと気づかず、手を出してしまう人もいます。以前「オンラインカジノ」にはまった男性「暇な時間に携帯いじっているときに、有名なサッカー選手のオンラインカジノの広告が出てきて。そのバナー広告をクリックして、本当に興味本位で。少ししてから、オンラインカジノは“違法”だと気付いた」最初は1000円から、1万円、10万円と、徐々に賭け金が増えていったという男性。食事中や入浴中も、やめられなくなっていったといいます。以前「オンラインカジノ」にはまった男性「オンライン上なので、あまりお金を扱っている感覚がない。ただ数字が増えたり減ったりしてるな、みたいな感覚でした。徐々にのめり込んでいってるっていうのは薄々感じていて、最初はすぐやめられていたけど、扱う金額もどんどん大きくなっていくし、自分の意思ではすぐにやめられないような感じになっていった」元手がなくなると、消費者金融から借金するようになったといいます。一時は、「オンラインカジノ」上の金が3000万円まで増えたといいますが…以前「オンラインカジノ」にはまった男性「賭けるときの興奮を、ずっと脳が欲している状況なので、もう、賭けていないと落ち着かない状況だった。賭け続けていたら結局はゼロになる、というのは自分では分かってたので、やめようと思っていたんですけど、賭け続けてしまって。一晩の間に、その3000万円は結局、全部溶けちゃいましたね」結局、残されたのは“後悔と借金”でした。以前「オンラインカジノ」にはまった男性「一歩、オンラインカジノに踏み出してしまったら、どん底までいってしまうと思うので、本当に、興味本位とかで最初の一歩を踏み出さないようにしてほしい」
客の賭け金を海外の「オンラインカジノ」運営事業者に送金するなどし、客が賭博をするのを手助けしたとして、“決済代行業者”が逮捕されました。日本では違法の「オンラインカジノ」。以前、利用していた男性が、“依存”の恐怖を語りました。

“常習賭博ほう助の疑い”で逮捕されたのは、“決済代行業者”の前田由顕容疑者(42)と時田慎也容疑者(42)です。
警視庁によりますと、2人は、「オンラインカジノ」の決済代行サービス「スモウペイ」を運営。2021年7月~2022年7月にかけて、国内に住む客18人が入金した賭け金を、「スモウペイ」を通じて海外の運営事業者に送金するなどして、客が賭博をするのを手助けした疑いがもたれています。
「オンラインカジノ」の“決済代行業者”といえば、2022年4月、山口県阿武町から誤って振り込まれた4630万円を田口翔被告が「オンラインカジノ」で使う際に利用したとして話題になりました。電子計算機使用詐欺の罪に問われた田口被告には、懲役3年執行猶予5年の有罪判決が言い渡され、その後、田口被告の弁護人は判決を不服として、即日控訴しています。
今回は、「オンラインカジノ」の決済代行業者が“常習賭博のほう助の容疑”で立件されましたが、これは全国で初めてのことです。海外で合法的に運営されていても、「オンラインカジノ」の日本国内での利用は違法となります。海外の「オンラインカジノ」自体は、日本の法律では摘発できないため、海外の運営会社と日本国内の客をつなぐ“決済代行業者”の摘発に踏み切った形です。
警視庁は、前田容疑者らを含む「スモウペイ」の運営グループが、海外の「オンラインカジノ」運営事業者から、手数料として21億円以上の利益を得ていたとみています。警視庁によりますと、「スモウペイ」の登録者数は約4万2000人にのぼるということです。

「オンラインカジノ」の客には、国内での利用が“違法”だと気づかず、手を出してしまう人もいます。
以前「オンラインカジノ」にはまった男性「暇な時間に携帯いじっているときに、有名なサッカー選手のオンラインカジノの広告が出てきて。そのバナー広告をクリックして、本当に興味本位で。少ししてから、オンラインカジノは“違法”だと気付いた」
最初は1000円から、1万円、10万円と、徐々に賭け金が増えていったという男性。食事中や入浴中も、やめられなくなっていったといいます。
以前「オンラインカジノ」にはまった男性「オンライン上なので、あまりお金を扱っている感覚がない。ただ数字が増えたり減ったりしてるな、みたいな感覚でした。徐々にのめり込んでいってるっていうのは薄々感じていて、最初はすぐやめられていたけど、扱う金額もどんどん大きくなっていくし、自分の意思ではすぐにやめられないような感じになっていった」
元手がなくなると、消費者金融から借金するようになったといいます。一時は、「オンラインカジノ」上の金が3000万円まで増えたといいますが…
以前「オンラインカジノ」にはまった男性「賭けるときの興奮を、ずっと脳が欲している状況なので、もう、賭けていないと落ち着かない状況だった。賭け続けていたら結局はゼロになる、というのは自分では分かってたので、やめようと思っていたんですけど、賭け続けてしまって。一晩の間に、その3000万円は結局、全部溶けちゃいましたね」
結局、残されたのは“後悔と借金”でした。